先週末は主人と二人で長男を大学まで送ってきました。
シカゴ近辺にある大学に進学したため、アメリカとの国境を越えて延々、9時間の車の旅となりました。
この時期、我々と同じように息子や娘たちを大学の寮に送り込むため、家財道具やらを車に満載して移動する親の姿が目立ちます。
その準備段階として、色々な買い物に借り出されるわけですが、私も例にもれず、長男と文房具、寝具、衣料品などを仕入れに行きました。
うちから一番近い文房具屋はSTAPLESというところです。
そこで「ノートは何冊要るかなあ?筆箱はどんなのがいいなあ?」などとあたかも小学校一年生みたいな買い物をしていると、いきなりうちの185センチの息子よりもひときわ背が高く、ガタイのいい青年に出くわしました。
しかもその服装が笑える:
白いタンクトップにグレーのスエットパンツを引きずり、足元はゴム草履。首には太い金のネックレス。髪の毛はジェルかなんかで固めたオールバック。
以前、息子が「イタリア人の典型」と称した格好です。
こらまたすんごいマッチョ(死語?)な、と思っていると、その後ろから私と同年齢くらいの女性が歩いてきました。後ろから見ると、その青年と良く似た体型で、すぐに親子と知れました。
そうかー、やっぱりどんなに大きくなってもオカアチャンについてきてもらって買い物するのかー、と思うと微笑ましかったです。
話はそれましたが、延々9時間、走った末にやっと大学に到着しました。
ホッケー部のミーティングに間に合わせるため、我が家を出たのが午前4時。無事に監督やチームメイトともご対面できてひと安心。
驚くほど素晴らしい施設と環境。ここで4年間、学べる息子は幸せだなあと感慨にふけったのもつかの間:
「銀行口座、開きに連れてってー」
「なんか食べ物、買いに行きたいー」
それが終わったかと思うと
「みんな小型冷蔵庫持ってるー、買ってきてー」
主人と私は老体に鞭打って、不慣れな界隈をナビ頼りに走り回りました。
そしてやっと、やっと全てがそろって、息子も寮の部屋におさまりました。
そこからシカゴ市内のホテルまで、強烈な渋滞の中を走り、部屋にたどりついた時にはぐったり。
晩御飯は食べないと、と町に出て、せっかくの「マグニフィセント・マイル」を歩いても、あまり感動しません。
そこらのイタリア料理屋に入ってとにかく晩御飯にありつきました。気がついたら家を出てからろくなものを食べていませんでした。
当然、食後はホテルに直行、バタンキュー(これも死語?)。
翌日は朝ごはんのあと、またすぐに家路につきました。
帰って長男の部屋を片付けに行くと、急に行ってしまったのだという実感が沸きました。
行く前はあれだけ「はよ、大学行ってくれ」と思っていたのに、ちょっとしんみりしてしまいました。
9月からは次男も高校の最終学年を寮で過ごすため、主人と私と犬だけが家に残されます。
いよいよ巣立ちの季節が我が家に訪れました。