ブログの更新がとどこおりました。
先週の金曜日辺りから、姪の結婚式にむかって親戚一同のテンションがだんだん上がり、土曜の式でピークを向かえ、日曜日は皆でダウン、そして月曜日にダメ押しの集いがあって、やっと火曜日になって落ち着いたという感じです。
式自体は驚くほどの晴天に恵まれ、姪の初々しい花嫁姿に涙ぐみ、
甥っ子(花嫁の次兄)とその奥さんの素晴らしいデュエットに酔いしれ(彼らはプロのオペラ歌手です)、
本当に良い時を過ごしました。
いつも思うことですが、こういった家族絡みの大きなイベントがあると、色んな人間模様が浮き彫りになります。
ずいぶんと昔に伊丹十三監督の映画『お葬式』が公開された時、劇場に観に行って、あまりに突拍子もない事が次から次に起こって大笑いしました。ところがその後、実際に父のお葬式で(あとで考えたら腰を抜かしそうな)色んなアクシデントが相次いで、「ああ、そうか、こういう時って普通ではありえないようなことが起こったり発覚したりするもんなんだ」とつくづくと思ったことでした。
おそらく普段よりも感情が高揚している分、つい本音が出たり、ウケをねらってヒンシュクをかったり、いつもは黙っていることを言いたくなったりするのだと思います。
今回も式の途中でスピーチを頼まれた花嫁の友人が、ギョッとするようなキワドイことを言って招待客が凍る場面がありました。うちの息子に言わせると「あの友達の人、スピーチの前はすごい緊張してたわりによくあんなこと言うよな」ということでした。
また、行事において手伝う人、全く働かない人、よく気のつく人、鈍感な人、などの差も明らかになったりします。式の前日にパーティが開催されたのですが、そのセッティングや後片付けを見ていると、主催者側なのにどっかりと座ったまま客になりきってる人たちがけっこういて、苦笑しました。
さて、通常こちらの結婚式は花嫁側が大部分の費用を負担することになっているようです。もちろん、新郎新婦の年齢にもよりますが、会場のレンタルから食事代、式の前後にバーで出すお酒、お花代、音楽や写真撮影の段取りにいたるまで、たいていは女性の方が多めに出費します。
今回の結婚式では花火まで盛大に打ち上げられ、さぞ費用がかさんだだろうと思われます。
ところが思い返せば私たちの結婚式の場合、私の両親が日本にいることから主人の母がほとんど全て、しきってくれました。何も知らない私に招待状の書き方から、花の注文のしかたを指導してくれ、果てはウェディング・ドレスの調達まで付き合ってくれました。会場の手配や費用も主人の親が担当してくれました。本当にありがたいことです。
それを今回、(花嫁の母である)主人の姉に言うと「まあその分、母も自分の思うとおりの式だったから良いんじゃないの?普通だったらお嫁さんの言いなりになるしかないからねえ」とのことでした。
うちの息子たちが結婚するのはまだ先のことと思われますが、その時に私はどんな気持ちになるのだろう、と少し不安まじりの好奇心がわきました。相手の女性が主人も私も全然、なじみのない国の出身者だったりしたらどうなるのかしら、とか。
この点に関しても、私を暖かく迎えてくれた主人の両親、また主人を受け入れてくれた私の両親にも感謝しています。
すでにこのブログでも言ったことですが、今回の花嫁さんは3歳のとき、私たちの結婚式でフラワーガールを務めてくれました。それから24年が経ち、私たちは来年はなんと銀婚式を迎えることになります。
しみじみとなるのも無理はありませんね。