犯罪者 | これ観た

これ観た

基本アマプラ、ネトフリから観た映画やドラマの感想。9割邦画。作品より役者寄り。なるべくネタバレ避。演者名は認識できる人のみ、制作側名は気になる時のみ記載。★は5段階評価。たまに書籍音楽役者舞台についても。

『犯罪者』(2026)Amazon prime ドラマ全7話

原作は太田愛の小説。

 

監督 松永大司(『エゴイスト』『その瞬間、僕は泣きたくなった(「On The Way」)他)

脚本 櫻井武晴(『科捜研の女』シリーズ、『相棒』シリーズ、他)

音楽 川井憲次

 

高橋一生、斎藤工、水上恒司、ユースケ・サンタマリア、内野聖陽、伊武雅刀、堀部圭亮、伊藤四郎、青木崇高 、MEGUMI、チョン・イル、マキタスポーツ、マギー、ダンカン、井上瑞稀、ソウジ・アライ、佐野玲於、岩城星那、光嶌なづな(みつしまなづな)、他。

 

白昼、深大寺駅前で無差別殺傷事件が起こる。犯人は黒ずくめにフルフェイスヘルメットを被った男で、駆けつけた警官の威嚇射撃に逃げ去る。犠牲者は五人の男女。ただ、次々に刺傷されていく人々を助けに出た修司(水上恒司)だけが、縫合手術を受け入院は余儀なくされたが助かった。そして犯人とされる男が薬物中毒死により近くのビルで発見される。これで事件は終わりかと思われたが、その後、修司は再び狙われ、ある男から「あと10日生き延びれば助かる」と進言される。

一方、自分の正義を重んじるあまり警察組織から爪弾きにされてる刑事相馬(高橋一生)は、その事件に拭えない疑問を持ち、独自に調べ始める。案の定、その後も修司は狙われ続ける。そこで、旧知の元テレビマンでフリーライターの鑓水(斎藤工)の力を借り、三人で真実を追い始めることとなる。そして修司に生き延びろと言った男が、タイタスフーズの営業部長中迫(ユースケ・サンタマリア)だったと判明。10日後の2月2日はタイタスフーズへの立入検査の日。協力し合う仲になる。修司を含む通り魔事件犠牲者は、狙われるべくして狙われていたこともわかる。

事件の発端となったタイタスフーズは、政府主導の出生率対策スマイルキッズキャンペーンの認可を受けた新商品の離乳食マミーパレットで大人気の大手食品メーカー。そのマミーパレット発売に向け、過去、サンプルを数都市で配布していた。実はそのサンプル品は原材料に問題があり、乳幼児にメルトフェイス症候群という奇病を発症させた。メルトフェイスとマミーパレットとの因果関係は社会的には明らかになっていなかったが、それは隠蔽工作によるもので、担当だった中迫は喘息の娘を持つ親心、良心の呵責から、昔、同じ喘息持ちの子を抱える者同士、友人関係を築いた産廃業者の真崎(内野聖陽)の力を借り、告発及びメルトフェイス症候群被害者家族を救うため、協力を頼んでいた。ただ、真崎には命にも関わることなので、詳細を伏せていた。

ところが、真崎は真崎で真実に近づき、学生時代の友人の村田(マキタスポーツ)を巻き込み、メルトフェイス症候群の被害者家族会に力を貸そうとタイタスフーズを相手取り大胆に行動する。その中で生まれた架空の人物「佐々木邦夫」は、最終的に相馬、修司、鑓水、そして中迫のテレビメディアを使った暴露作戦に役立つことになる。また、中迫や真崎が自分の子供に照らし合わせて行動に出たのと同じように、修司もまたこの事件により学生時代の遺恨を晴らす機会を得る。

しかして事件の真相はといえば、実際には、真犯人で殺し屋の滝川(チョン・イル)の命と引き換えに闇へと葬られる…。

 

広く、犯罪者は誰なのか、を投げかけてくるラストだなと思った。

 

大きな組織にいればいるほど、その役職が中心に近ければ近いほど、流れるように悪に手を染めていく。それが単純なミスであれ、大きな仕組まれた罠であれ。正義をもってしても理不尽には抗えない人間社会の穴を思い知らしめるドラマだった。

 

面白かったけど、ノリが地味。笑える場面もあるのだけど、ヒヤリとするところもあるのだけど、入り組んでて魔境的でもあるのだけど、全体的をみるとだるい。なぜだろう、わからない。

ただ、シメがいい。巨大悪は闇の中で、コマだけが痛い目にあう。私たち庶民の知るところではない世界観が、相馬が言うところの不条理が、つきつけられ無力感に襲われる、それがいい。そういう幸せの中に生きてることを実感させられる。

 

そして、相馬、修司、鑓水、この三人の性格が合わなそうなのに目的だけで繋がってる感の関係性から、シリーズ化できそうと思った。原作未読なのでわからないけど、オリジナルででも作っていけばいいのにと思った。

 

あと、でも、なんか、やっぱりNetflixのほうが上手いな。ドラマ作りは。

 

被害者家族の中心人物山科早季子にMEGUMIで、面白みはなく、MEGUMIである必要性が感じられず。真崎に関わり混乱させるカップル末沢と奈津に井上瑞稀と光嶌なづなで、末沢がものすごくクズでイラッとさせ、とても良かった。うだつの上がらない先輩刑事平山にダンカンで、下手くそ。鑓水の知り合いのテレビディレクターで最後の作戦で力を貸す小田嶋に青木崇高で、ハマり役。

 

★★★(★)