キンキーブーツ シアターオーブ | これ観た

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基本アマプラ、ネトフリから観た映画やドラマの感想。9割邦画。作品より役者寄り。なるべくネタバレ避。演者名は認識できる人のみ、制作側名は気になる時のみ記載。★は5段階評価。たまに書籍音楽役者舞台についても。

『キンキーブーツ』(2025)シアターオーブ

 

脚本 ハーヴェイ・ファイアスタイン

音楽・作詞 シンディ・ローパー

演出・振付 ジョニー・ミッチェル

日本語版演出協力・上演台本 岸谷五朗

訳詞 森雪之丞

 

チャーリー・プライス:東啓介、有澤樟太郎

ローラ:甲斐翔真、松下優也

ローレン:田村芽実(たむらめいみ)、清水くるみ

[以上ダブルキャスト]

 

ニコラ:熊谷彩春(くまがいいろは)

ドン:大山真志

ジョージ:ひのあらた

パット:飯野めぐみ

トリッシュ:多岐川装子

ハリー:中谷優心

 

エンジェルス:穴沢裕介佐久間雄生(さくまゆうせい)、シュート・チェン大音智海(おおとともみ)、工藤広夢、轟晃滛(とどろきこうよう)

エンジェルススウィング:本田大河、長澤仙明(ながさわのりあき)

 

ヤングチャーリー:奥田奏太、星駿成、村山董絃

ヤングローラ:古澤利音、見﨑歩誠(みさきあゆみ)、髙橋維束(たかはしいつか)

 

以上、太字は観劇日のキャスト。

 

サイモン・シニア:藤浦功一

ミスター・プライス:石川剛

リチャード:聖司朗

マージ:舩山智香子

マギー:伊藤かの子

ルイーズ:熊澤沙穂

フーチ:竹廣隼人

マット:趙京來(ちょうきょんれ)

 

スウィング:上條駿、加藤文華

 

 

 

テーマはなりたい自分になる。ありのままを受け入れる。互いを認め合う。

 

イギリスの田舎町ノーサンプトンの老舗靴工場「プライス&サン」は時代的な影響もあり経営難、倒産寸前。そうとは知らない一人息子のチャーリー・プライス(有澤樟太郎)は次期社長と目されながらも、婚約者の二コラ(熊谷彩春)の希望もあって共に新しい生活に夢を抱きロンドンへ出る。しかしほどなくして父ミスター・プライス(石川剛)が急逝、チャーリーはノーサンプトンへ戻り、なんだかんだ従業員のこともあり工場を立て直すべく継ぐことになる。でも今まで通りでは売れない。友人の靴工場は閉鎖されるなど状況は厳しい。そんな中、従業員のローレン(田村芽実)の新しい市場を開拓するべきとのアドバイスに、ロンドンで知り合ったちょうど靴にこだわりを持っていたドラァグクイーンのローラ(甲斐翔真)を思い出し、さっそくデザイナーとして協力を頼む。斬新なデザインのローラの「キンキーブーツ」が誕生する。ノーサンプトンでは田舎町ゆえ、ローラはその見た目から馬鹿にされたが、そんなのは持ち前のキャラクターで跳ね返し、従業員も少しずつ味方になっていく。ずっと反目していた靴作りの要を担う従業員ドン(大山真志)ともボクシング対決で分かり合え、ミラノの見本市のショーに出品すべく、試作に試作を重ね「キンキーブーツ」が完成に近づく。ただ、その一方でロンドンに置き去りししてしまってる二コラとは別れることになってしまう。それに、完璧を求めるチャーリーに従業員の負担がかさみ、予算不足の判明などのトラブルも発生、その上ローラとチャーリーの「キンキーブーツ」へのそもそもの考えにぬぐえない違いがあることがわかる。ローラは男でも履きたい者が履ける「キンキーブーツ」を、チャーリーは女が履くための「キンキーブーツ」を作ろうとしていたのだった。従業員らこそ懸命にショーに合わせて「キンキーブーツ」を完成させるが、ローラとチャーリーは喧嘩別れをしてしまう。予算がなくてとうとうチャーリーは自ら「キンキーブーツ」を履いてミラノのランウェイに上がることになるが…。

 

 

 

 

冒頭、観劇マナー注意喚起はお約束のドンによる笑いと煽りを含めたもの。ここでもう気持ちが上がった。

楽曲はもちろん、テンポ、スピードが全てロックのノリなので息つぐ間も無く次のシーン、次のシーンと展開する。作品自体がいいので悪くなりようがない。客席もノリが良く、私自身もラスト、エンディングは歌い出して踊りたいくらいだった。完全に「キンキーブーツ」が日本に根づいたと思った。とても楽しかったし面白かったしじんわりした。

カーテンコールも、会場が明るくなりアナウンスがあったのに鳴りやまない拍手に応えてくれた。久しぶりにこういうの観た。それだけ観客の満足度が高かったということだろう。

 

有澤樟太郎のチャーリーは普通の男性だった。熊谷彩春の二コラもそんなチャーリーに合うほどの女性。田村芽実のローレンもアクがそれほど目立たない可愛らしさが目立った。そして甲斐翔真のローラは、なるほど、そういう解釈(と言葉にするのが難しい)かという感想。甲斐ローラは全体的におとなしめで品がある。

今公演が通算150回目となるものだったようで、有澤樟太郎自身はまだ8回目だとか言っていたから、これから変化していくかもしれない。

 

次は東啓介×松下優也で観に行く予定。


 

ところで、今さらだけど、ライセンスを持ってるのはアミューズなので、だからローラが甲斐翔真であり松下優也なのかなと思った。とすれば、前回の城田優は異例であり、本当に三浦春馬の追悼の意味もあったのではないかと思った。チャーリーは小池徹平だったし、ローレンもソニン(アミューズだけど)、ニコラもドンも変わらない。前回も「キンキーブーツ」が観られて良かった。城田優のローラはサイモン時との違いがはっきりしていて素晴らしかったし、小池徹平のチャーリーはもっと頑固だったし、ソニンのローラはもっと弾けてクセ強で個性的だったし、玉置成実のニコラももっと女の嫌な面が見えてた。(全て褒めてる)

 

 

(観劇日 20250508)

 

東京:シアターオーブ 0427〜0518

大阪:オリックス劇場 0526〜0608

 

 

 

 

 

 

 

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