そして、生きる | これ観た

これ観た

基本アマプラ、ネトフリから観た映画やドラマの感想。9割邦画。作品より役者寄り。なるべくネタバレ避。演者名は認識できる人のみ、制作側名は気になる時のみ記載。★は5段階評価。たまに書籍音楽役者舞台についても。

『そして、生きる』(2019)WOWOWドラマ全6話

 

監督 月川翔(『君と100回目の恋』『センセイ君主』『響』『君は月夜に光り輝く』他)

脚本 岡田惠和(『おっぱいバレー』『世界から猫が消えたなら』『雪の華』『いちごの唄』『余命10年』『メタモルフォーゼの縁側』、『にじいろカルテ』『姉ちゃんの恋人』『セミオトコ』『銭ゲバ』『ひよっこ』他)

音楽 村松崇継(『64』『漁港の肉子ちゃん』『護られなかった者たちへ』、『クレイジークルーズ』他)

 

有村架純、坂口健太郎、知英、岡山天音、光石研、南果歩、萩原聖人、寺田藍月(てらだあづき)、細野涼聖、森脇英理子、伊藤洋三郎、小柳友貴美、平野貴大、内田慈、他。

 

3歳の時に両親を交通事故で亡くした瞳子(有村架純)は岩手県盛岡で理髪店を営む伯父生田和孝(光石研)に引き取られすくすくと育ち、ご当地アイドルも務め、やがて女優を夢見るようになる。そして高校卒業となり、オーディションを受けるべく上京するその日、東日本大震災が起こる。

オーディションを受け損ねた瞳子は地元のカフェで働き、そこで仲良くなった世界を旅する韓国人のハン・ユリ(知英)と共に、宮城県気仙沼にボランティアに向かう。ボランティアを統率してたのは東京の城東大学の学生で、ここで瞳子は、就職活動も控える清水清隆(坂口健太郎)と知り合う。清隆もまた幼い頃父親を病気で亡くし、さらに母親も自死で亡くして伯母清水美恵子(南果歩)の家に引き取られていた。そんな似た境遇もあり、互いに惹かれ合い、交際が始まる。

時は進み、一流商社に採用が決まった清隆は、それを捨て、発展途上国の人々の役に立ちたいと夢を待ち就職先を変え日本を出ることに。瞳子もまた、もう一度東京でオーディションにチャレンジするが、その日倒れてしまい妊娠がわかる。夢を追う清隆を思い、瞳子は清隆から離れ、一人で産み育てることを決意する。ところが流産。清隆もまた赴任先のフィリピンで爆破テロに遭い、満身創痍で帰国…その途中で各国を旅していたハンと再会し、ハンは奈落の底にいた清隆の手を取り、東京で二人は新しく居を構える。

そんな二人の現在を知った盛岡の実家で暮らす瞳子の前には、高校の後輩で、ずっと瞳子に憧れ恋心を持っていた久保真二(岡山天音)が現れていた。静かに日常が流れる中、和孝が病に倒れ、真二は瞳子にプロポーズをしていた。ハンと清隆の交際が現実のものと認識したその日、瞳子は久保のプロポーズを受ける。

ハンと清隆も、瞳子と真二も自分を偽ることなく相手を想い一緒になった。しかし真二によって清隆は瞳子がなぜ身を引いたのか、自分の子を流産していたことを知らされ、再び奈落へと落とされる。瞳子の方は、新しい命をこの世に産み落とした時、和孝が亡くなり、真二は詐欺罪で逮捕される。

時は経ち、2019年、ハンとは良い形で別れた清隆は新しい仕事につき、瞳子は娘と共に真二を待つ生活をしている…。

不幸な過去を待つ二人が出会い、恋をし、過去があるが故に思い悩みながらも一歩ずつ、自分の人生を歩む8年が描かれる。

 

有村架純節が甚しいが、なかなか良かった。伏線もきれいに回収、なあなあでまとめず、人の心の複雑さ、人生に向き合う真摯さもしっかり描かれていて、人間愛に落ち着かせる納得の展開とラスト。

清隆の性格はイラッとするけどそれも納得がいく。ハンの気持ちにも違和感がない。真二も。父親代わりの和孝、母親代わりの美恵子の心情もとてもよくわかる丁寧なキャラ付け。

 

美恵子が言う清隆を「幸せな子にしたい」と、和孝が言う「瞳子を守る」は、瞳子の「(娘を)絶対幸せにしてみせる」「親は揃ってなくても一緒に生きてる人に愛されれば幸せな子になる」、清隆の「俺たちがその証拠だ」につながるのがとても良かった。

 

「生きてて良かった」「これからもしっかり生きていく」がまさにテーマだった。

 

★★★★(★)

 

 

 

こちら劇場版もあるけど、それは未視聴。