『決戦は日曜日』(2022)
監督・脚本 坂下雄一郎
窪田正孝、宮沢りえ、赤楚衛二、内田慈、音尾琢磨、、小林勝也、たかお鷹、高瀬哲朗、今村俊一、原康義、前野朋哉、他。
地元で根強い支持者を持つ衆議院議員の川島昌平(小林勝也)が倒れた。ちょうど選挙のタイミングと合い、昌平の後継者として娘の有美(宮沢りえ)が立つことになった。思いの外世間知らずで後先考えず思ったことを口にする、相当な力を持った後援会をも切る自由奔放な有美に、昌平のもとで長く私設秘書を努める谷村勉(窪田正孝)始め、濱口(小市慢太郎)、向井(音尾琢真)、田中(内田慈)、新人秘書の岩渕(赤楚衛二)ら事務所の面々が振り回されていく…。
立候補者公示日より選挙当日までを中心に、有美と秘書たちの間のかけひき、古く悪しき慣習に巻かれながらも適度にメスを入れる、ついにはヤケになって起こした告発も回り回ってプラスに働くなど、議員になるということの裏側を面白おかしく描いたドタバタコメディ。
面白かった。
昌平が谷村の子供について正論を言うところは、単に地元有力者に支えられてるだけではない人柄も票に繋がっているのだなと思わせてくれて良かった。
そして政治家はまず当選してからが勉強と成長なのだなぁと思った。そう思うと、立候補時に絵に描いた餅しか掲げられないのも致し方なし。どんな仕事だって誰でも最初は新人で、組織に入ってから教育され、また自ら学び、力をつけていくのだし。
宮沢りえはあまり好きではないのだけど、このキャラクターは良かった。窪田正孝はもちろん、赤楚衛二、小市慢太郎、内田慈、音尾琢磨らのキャラクターもすごく良かった。やはり映画(テレビドラマも)は第一に脚本(及びキャラ設定)、次に演出と配役だなぁと思った。
★★★★(★)
制作 パイプライン
配給 クロックワークス