『HINOKIO INTER GALACTICE LOVE』(2005)
監督・脚本・原案 秋山貴彦(CGIスーパーバイザーとして『海月姫』『グラスホッパー』『虹色デイズ』他)
本郷奏多、多部未華子、堀北真希、加藤諒、中村雅俊、牧瀬里穂、原田美枝子、村上雄太、小林涼子、原沙知絵、六角精児、林原めぐみ、他。
事故で自分は助かったが母親(原田美枝子)を亡くした岩本サトル(本郷奏多)はショックでリハビリもせず引きこもりになってしまった。オーバーロード・エレクトロニクスの技術者であるサトルの父(中村雅俊)はそんなサトルのために家に居ながらにして学校へ通える遠隔操作ロボットを作り与える。
1年ぶりに学校へ通うサトル。小学6年生だ。ロボットの材質に檜が使われていることから、サトルは「ヒノキオ」と呼ばれるようになる。最初はクラスの中心的存在ジュン(多部未華子)、丈一(村上雄太)、健太(加藤諒)にいじめのような態度を取られていたが、やがて仲良くなり、彼ら友達といるのが楽しくなる。
学年イチかわいい江里子(堀北真希)に心惹かれたり、親切だと思ってたスミレ(小林涼子)に嫉妬から意地悪されたり、健太やサトルも夢中になってるゲームに現実とリンクする展開があったり、父親との確執が明らかになったり、色々ありながらサトルの日常が少しずつ変わっていく。しかしヒノキオに頼って部屋から出ないのは変わらなかった。
ところが、ちょうどジュンの転校が知らされた日、ヒノキオが何のために作られたものなのかスミレの指摘でサトルは思い悩んでしまい…。
友達の存在が勇気となり、成長へとつながる話。ほんのり初恋も…。
ゲームとリンクさせるのは子供の想像力。知らず知らずにげんかつぎしてる感じ。と言うとファンタジー色薄れてしまうな。でも子供の心がよく描かれてる。
この年代にしてインターネット上のデマも扱っていて、なのに現実、いまだに踊らされている人がいるのはなぜなんだ。
多部未華子も本郷奏多も堀北真希もかわいいし、いや、堀北真希のかわいさは半端なかった。加藤諒も子役からだったのかと初めて知った。そして本郷奏多、演技うまい。主演だしなぁ。
ところでコンピュータグラフィックを駆使しているのだけど、2005年の作品でこれだけ出来てたのか、と。私がPCを持ったのが1998年なので、それから5年ほどでこれだけの技術が出来上がっていたのかと驚く。渦中にいると一歩一歩なのだろうけど、過ぎた日を振り返ると技術革新のスピードたるや。
今は色んなところで実際にヒノキオ(のようなロボット)が働いてるしね。
★★★
配給 松竹