いつかの、玄関たちと、 | これ観た

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基本アマプラ、ネトフリから観た映画やドラマの感想。9割邦画。作品より役者寄り。なるべくネタバレ避。演者名は認識できる人のみ、制作側名は気になる時のみ記載。★は5段階評価。たまに書籍音楽役者舞台についても。

『いつかの、玄関たちと、』(2014)

監督・脚本 勝又悠

 

藤江れいな、木下ほうか、山村美智、橘麦、五十嵐康陽、勝尾麻結奈、松原智恵子、阿藤快、森田哲矢、松尾貴史、円城寺あや、他。

 

神奈川の山間部に住む高3の大塚あやめ(藤江れいな)は家が遠いこともあるが特に遊ぶ友達もいないのか、学校からは寄り道もせずまっすぐ帰ってくる。ひょうきんな父(木下ほうか)と優しい母(山村美智)との三人家族で、家は農業をしている。昔は「やまじゅく」という塾がこのへんの子供たちの集い場になっていたが、子供が減り、若者もすっかりいなくなった。あやめはそんな田舎から東京への進学を考えている。

ある日、学校から帰ると見知らぬ女性が出迎える。姉のすみれ(橘麦)だという。しかも自分と同じ歳の娘茉祐子(勝尾麻結奈)もいる。姉の存在さえ知らなかったあやめは戸惑い、何事もなかったかのように当たり前に受け入れる両親に、馴れ馴れしくも感じるすみれと茉祐子に、帰宅を遅くしたり夕飯をとってきたりと静かな拒否反応を示す。

実はすみれはあやめが生まれた時、家を出て行ったのだった。それは高校生ながら「やまじゅく」の講師久保田誠二(五十嵐康陽)と恋に落ち妊娠し田舎町にいずらくなったのと、父母が新しい命あやめに夢中だったからだった。それからずっと絶縁状態にあったのだ。

絶縁状態になったこうした理由やその間のすみれ一家の状況、帰ってきた理由、「やまじゅく」の塾長の妻山内一恵(松原智恵子)の思い、久保田の思い、父の思い、すみれの本音など、18年間が溶け出す…。

 

ちょっと脚本が荒いかな。もっと易しく(理解しやすく)書けたんじゃないかな。演出も。特に、手紙くらい読み上げてもいいと思う。映像では追えない。

あやめの表情はいいんだけど、台詞を言わせると軽くなる。表情だけで心情を表現しきるには演技力が足りない。台詞でカバーしないとなのに、その台詞がピンとこないうえに下手では…。

茉祐子の表情もいいんだけど、一本調子。

友達ができるエピソードも薄い。あれでフラグ立てたとは雑。

ひょうきんな父親設定も上滑りする。設定を受ける演出がされてないせいだと思う。だから父親のラストに通じる重要な台詞も重みが足りない。せっかく木下ほうか、山村美智を使ってるのに。

コミカル要員で松尾貴史や阿藤快、森田哲矢。いい仕事してるのに活かせてない。

松原智恵子もいいのに。

家族の家族たる深い絆を描いてるのに、なんか色々もったいない。


でも、過去と現在、エピソードを二度使いして交錯する映像表現は良かった。あと、タイトル回収、タイトルの意味もちょっと照れ臭さが見えて良かった。

 

★★(★)

 

 

 

 

配給 アルゴ・ピクチャーズ