積むさおり | これ観た

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基本アマプラ、ネトフリから観た映画やドラマの感想。9割邦画。作品より役者寄り。なるべくネタバレ避。演者名は認識できる人のみ、制作側名は気になる時のみ記載。★は5段階評価。たまに書籍音楽役者舞台についても。

『積むさおり』(2019)

監督・脚本 梅沢壮一

 

主演が黒沢あすかなので見てみた。梅沢壮一は特殊メイクアーティストで、黒沢あすかの旦那さんなのね。

 

お互いバツイチで再婚したイラストレーターのさおり42歳(黒沢あすか)と会社員の慶介47歳(木村圭作)は結婚4年11ヶ月、もうすぐ5年を迎える。大きなトラブルもなくたんたんと日常を過ごしていたが、このところさおりは慶介のちょっとした行動、仕草が気になり始めていた。まくしたてるようにしゃべり同意を求めるところとか、咀嚼音とか、片付けをしないところとか、金銭に細かいところとか…。ある日、犬の散歩中に、小枝の積み山に穴を見つける。穴は深そうで、一瞬風とともに音を吸い込んだような、不思議な体験をする。以降、さおりは耳鳴りや聴覚に異常を感じるようになる。病院で薬をもらったが一向によくならないばかりか、これまで以上に慶介の一挙手一投足が鼻につくようになる。けれど慶介には通じないし、さおりへの愛は変わらない。そして慶介のちょっと早い結婚5周年のプレゼントが、さおりの気持ちを動かす…。

 

恋愛期間を過ぎるとほぼ愛着と情のみで一緒にいることが普通だと思う。そんな夫婦の倦怠期みたいなものを描いた40分足らずの作品。

木村圭作の嫌な感じが効いてる。なかなか面白かったし、短いし、なんといっても黒沢あすかいいし、ラストもそんなもんだろうと納得がいくものだった。

まあ、一応の決着はつけるのだが、たぶん、またさおりは不調になるな。数年後か、十数年後か。

 

★★★

 

 

黒沢あすかは血が似合うのなんでだろう。瞳の奥がいつも重くて良いし、内々にわけわからないものを秘めたキャラクターがハマる。魅力的な女優さん。