色あせてカラフル | これ観た

これ観た

基本アマプラ、ネトフリから観た映画やドラマの感想。9割邦画。作品より役者寄り。なるべくネタバレ避。演者名は認識できる人のみ、制作側名は気になる時のみ記載。★は5段階評価。たまに書籍音楽役者舞台についても。

『色あせてカラフル』(2015)

トリウッドスタジオプロジェクト第10弾作品(東京ビジュアルアーツ×下北沢トリウッドによる学生の商業映画制作)

このプロジェクトの作品は、他に『バカがウラヤマシイ』を観た。

 

監督脚本 横山久美子

 

奥本カナミ(佐藤玲)は人と目を合わせるのが苦手。写真も嫌い。そして高校生までの自分を知る人には会いたくない。そうして実家から離れた所で一人暮らしをしている。なぜなら、子供の頃からあった左頬の赤いあざがずっとコンプレックスだったから。

手術をしてそのあざは消したけど、長年悩まされて抑えてきた性格はそうそうすぐに変わらないし、昔を知る人に会うのが一番嫌だった。

ある日彼氏の透吾(落合モトキ)が美容系のテレビを見ながら、自分の彼女が顔が昔と変わってたらちょっとひくかな、と世間話的に言われたこと、そして同窓会の知らせに貼られていた集合写真の赤い顔をした子をカナミとは知らずに少し笑われたことにショックを受けて透吾とは別れてしまう。派遣社員として勤めていた会社もあまりにもの人見知りに契約を途中で切られる。

そんな時、青森から出てきた大学生吉岡(黒羽麻璃央)、ちょっと認知の始まってるホームレスのネギおばさん(研ナオコ)、バイトに入った美容室のゲイ店長(田中要次)と出会う。また、高校時代を知るサッカー部のモテ男悠木(水間ロン)と再会する。その人たちからすべての人には過去があると諭されるのだか…。

 

テーマはいいし、小さな事でも本人にとっては重大な問題というのもわかるし、比べられるものじゃないのも理解できるし、吉岡の痛々しさも効いてるし、悠木の静かな重みも感じるし、何より、カナミ自身が克服しようと思っているのは伝わるんだけど、1時間ほどのショートだっていうのに、しつこい。もっと簡潔に大事なことは三言葉くらいで表現できたと思う。せっかくのネギおばさんもエッセンスとして活きてない。演出も妥協したようなところが見られる(実際は知らない)。脚本構成が残念だった。

 

★★(★)

 

 

実は落合モトキ目当てで見たんだけど、やはり一番演技を演技らしくうまく演っていたのは落合モトキだけだった。主人公のカナミ役はイメージとしては多部未華子がやりそうなキャラクター。多部未華子ならもっと違う演技で納得感を得られたかもなんて思ってしまった。