さよならくちびる | これ観た

これ観た

基本アマプラ、ネトフリから観た映画やドラマの感想。9割邦画。作品より役者寄り。なるべくネタバレ避。演者名は認識できる人のみ、制作側名は気になる時のみ記載。★は5段階評価。たまに書籍音楽役者舞台についても。

『さよならくちびる』(2019)

原案監督脚本  塩田明彦

劇中のハルレオの楽曲は「さよならくちびる」を湊基博、「誰にだって訳がある」「たちまち嵐」をあいみょんが手掛けている。

 

小松菜奈、門脇麦、成田凌、他。

 

ハルとレオの女性デュオ「ハルレオ」はインディーズで徐々に人気も出てきていたが、解散を決める。それに伴いハルとレオ、そしてローディーのシマは全国7ヶ所をまわる解散ライブツアーを始める。ただ、表向きには普通のライブツアーで解散とは銘打たずだった。しかし、静岡から最終地の函館に着く頃には解散の噂が広まり、観客動員数は増加の一途だった。

ライブを傍らに、ハルとレオの出会い、ハルの悩み、レオの心、シマとの出会いとバックグラウンド、音楽への思いなど散りばめた夢と恋と友情、人生の葛藤を描いたドラマ。

 

歌声もいいし、演技もいいし、良かった。

見どころはレオの心情(の推察)。一番感情が豊かだから、あれこれ想像して惹き込まれる。レオの言動によってハルの苦悩が浮き出され、シマがクッションとなり、みごとなバランスだった。

 

★★★★

 

こんなに濃く同性の誰かと友達と繋がれたら、それがどんなに辛くても痛くても、充実した人生だったろうかと思ってしまった。

根底には恋心があるけれど、表をなぞるのは友情や信頼なので深い。シマとの関係を考えれば、性別ではなく人間愛であり、人との繋がりだったりする。羨ましくて胸が熱くなるような映画だった。

 

 

やはり、門脇麦が好きだなぁ。