東京男子図鑑 | これ観た

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基本アマプラ、ネトフリから観た映画やドラマの感想。9割邦画。作品より役者寄り。なるべくネタバレ避。演者名は認識できる人のみ、制作側名は気になる時のみ記載。★は5段階評価。たまに書籍音楽役者舞台についても。

『東京男子図鑑』(2020 全10話)

Amazon primeで配信された『東京女子図鑑』から派生したものらしく、原作は情報発信ウェブサイトに連載されていた小説とのこと。

日中共同制作で、まずアジア圏で配信され、カンテレで放送後、国内配信。

 

監督 松本佳奈

脚本 秋山竜平

 

竹財輝之助、市川由衣、落合モトキ、水間ロン、他。

 

高校時代は特に目立つ存在でもなく、平々凡々な存在だった千葉県浦安出身の翔太が、都内有名大生になり、合コン三昧のチャラく女の扱いに長けた何でも器用にこなす将来有望(?)の男にキャラ変した、いわゆる大学デビューしてからのおよそ20年にわたる物語。

 

大手商社に就職が決まり、同時に渋谷住みになり、値踏み対象のモテ男。とりあえず彼女が切れる間もなくまわりには女の子が寄ってくる。社内でも部長に目をかけられていたが、同期の真面目でコツコツ型の小島に結婚も出世の道とされるシンガポール赴任も越される。社会人になって初めての挫折感を味わう。

麻布を経て月島のマンションに住むようになった頃、小島の披露宴で会った女と再会。似たもの同士の友達関係が続く。所詮人間なんてうわべしか見ないと何よりもステータスを優先し、他人を見下すこの2人の共通意識が面白い。

小島が戻ってきたタイミングで高校の同級生一馬が立ち上げたITベンチャー企業「&EVER」に転職。これまでの営業能力をフル活用して、一馬とのタッグで会社を大きくしていく。

赤坂の高級マンションへ越した頃、一生懸命貢献してるつもりだったが、一馬にとっては自分は一個のコマでしかなかったことにショックを受けて退社。ここで雇用者と被雇用者の実務関係〜上下関係と、天才的発想力のある人間と実働部員である人間との差異も描かれている。だいたいの人はこういう才能の有無の現実、事実にうちのめされる。

その後「&EVER」の初期メンバーであったエンジニアの黒田とウェブショップを開き、ゆるく流れるように生きる(であろう未来が見えた)。

流れはこんな感じだが、翔太の意識がどこにあるか、何を見ているのか探りながら見れるのが面白い。各エピソードごとに自分の人生観と照合できるのも楽しい。

 

浦安という中途半端な土地柄出身で、東京にコンプレックスからくる憧れがあり、波に飲まれているようで実はしっかり乗っている、結局動機は何であれその時々を生きる努力をしていた翔太の軌跡はおよそ60%くらいの人が歩むものと同じ。脚本、うまいな。人生においては結果が求められるけど、人間は進行形で生きているのだから過程に意味があるんだと思える作品だった。

 

面白かった。

 

★★★★★

 

 

https://youtu.be/RJVTuddduXc

 

 

 小島役の落合モトキが安定の良さ。竹財輝之助も初めていいと思った。