『映画みんな!エスパーだよ!』(2015)
原作は若杉公徳の漫画。
監督 園子温
脚本 園子温、田中眞一
染谷将太、池田エライザ、真野恵里菜、マキタスポーツ、深水元基、安田顕、神楽坂恵、柾木玲弥、高橋メアリージュン、柄本時生、筒井真理子、イジリー岡田、関根勤、他。
愛知県東三河の高校2年生童貞オナニストの鴨川嘉郎はまだ母親のお腹にいた時、産院で隣席になった妊婦のお腹にいた女の子と会話をする。いつしかその子が夢に出るようになり、運命の人として会える日を心待ちにしていた。ただ、顔はわからず合図はラ〜ララー♪ というハミング。それは転校生の浅見紗英か幼馴染みの平野美由紀か…と期待するほどにどちらも気になる存在…な、ある日突然他人の心が読める能力が備わる。その能力は特定の条件下で得られるものだった。そして同じ能力が美由紀にも備わった。
実は19世紀アメリカで起きた超能力者によるダルースの惨劇が今度は日本で繰り返されようとしていた。超能力研究者である紗英の父親浅見教授は、それを防ぐべく、今回超能力を得た者たちを集める。しかし街は悪の能力者たちによってエロ化が進み、あっという間に人々は色ボケになってしまう。
ヒーローエスパーとして、テレパシー能力を持つ鴨川嘉郎と美由紀、素っ裸での瞬間移動能力を持つ榎本、透視能力を持つ矢部、予知能力を持つ浅見教授の助手秋山、エロに関することにしか使えない念動力を持つ喫茶シーホースの永野、そしてダルース惨劇時の子孫が、相反する能力者として人類抹殺を企むダークエスパーポルナレフ愛子らと戦う…。
鴨川嘉郎の運命の女の子は見つかるのか!? が一応のキモになっている。
挿入曲、効果音&重要アイテムとしても使われてる楽曲のメロディが古臭くて印象的。なんだろう? 調べてみたけどわからない。挿入曲は園子温独特。
谷間やパンチラだけにとどまらず、さすがに下着やビキニ着用ではあるけれど、なまめかしい格好をした女の子がワラワラ出る。それは別にいいんだけど、まあ、つまらない。ドラマ版の方が同じ低俗さでもはるかに良かった。役者の演技がちゃんと見られるから。
★
そのドラマ版。順番はドラマ版の方が先。
『みんな! エスパーだよ!』(2013 全12話)
テレ東 ドラマ24枠
監督 園子温、入江悠、鈴木太一、月川翔
脚本 園子温、田中眞一、鈴木太一
オープニング曲が高橋優で「(Where's THE SILENT MAJORITY?」
エンディングが石崎ひゅーいで「夜間飛行」
これは気が利いている♪ 映画版でも両者使われている。石崎ひゅーいの曲は違うけど。
染谷将太、夏帆、マキタスポーツ、深水元基、柾木玲弥、安田顕、鈴之助、神楽坂恵、栗原類、真野恵里菜、本郷奏多、柄本時生、中尾明慶、伊藤沙莉、イジリー岡田、筒井真理子、他。
エロいことばかり考えてすぐに勃起する童貞の主人公鴨川嘉郎はある日突然人の心が読める超能力を持つ。同時期に幼馴染みでヤンキー気質の平野美由紀も同じ能力を持つ。喫茶シーホースの店長永野はエロに特化した念動力、榎本は全裸だが瞬間移動出来る能力、矢部は透視…ただし皮膚も抜けるので臓器が見えるだけ、とここまでは映画と同じ。能力を得る条件も同じ。これにサイコメトリーの石崎が加わる。超能力研究者浅見教授の存在、助手の秋山の能力も同じ。でも、戦う相手と目的、事象が違う。
邪な超能力を使う者として、スカートめくりをするウインドコントロールの林、念動力の夏目、催眠術を使うミツル、愛情操作の二宮、夢をリピートさせる土岐野、タイムコントロールの西郷がいて、戦う相手(翻弄される相手)はこれらの人たちで、大ボスはこの中にいる世界征服を目論むパーオ大帝…ということになっているが…。
コメディなのでとにかくくだらない。だけど染谷将太、夏帆はじめ役者の演技が魅力的で素晴らしい。約30分×12回と時間が長いのでお笑い要素もふんだんに散りばめられていて濃い。ただ、最後の回は穴埋め的なオマケにしか見えなかったのが残念。
ドラマ版では、鴨川嘉郎の意中の人はダントツで浅見紗英で、美由紀の存在は二番手、幼馴染みでしかない。また、この2人の性格の差も極端に描かれていて面白い。
キャスティングもほぼ同じだが、幼馴染みの美由紀が夏帆になっている。
★★★