『自然淘汰』(自然選択)は

200年以上前にダーウィンが「種の起源」の中で

進化論として唱えた。

 

遺伝形質は生物にとって有利か不利かに関係なく

さまざまな方向に変異し、

不利な変異は捨てられ有利な変異が保存されて

適応形質が生じる。(自然選択)

 

有利でも不利でもない変異は、

自然選択の作用を受けず、

 変異の運命は偶然性に左右されることになる。

その結果、非適応形質が生じる。(突発的変異)

 

ウイルスの変異

まさに進化論の原則に則られており

環境に合わせてより生き残りやすく変異していく。

生物の変異は時間がかかるとされていたが

新型コロナの変異は

これまでにない急速さを持っている。

 

ウイルスが生物であるか否かは置いておいて。

細胞を持たないから

急速なのかもしれない。

 

 

Campbell によると

社会文化的進化には6つの淘汰システムがある。

(1)完全な社会組織の淘汰的生存(効率のよい集合行為への適性)

(2)集団間の淘汰的拡散(順調にいっている集団の行動を借用)

(3) 一時的変異の淘汰的永続(苦痛より快を伴う行為の反復)

(4)個体間の変異の淘汰的模倣(2の個体版)

(5)リーダーシップ的役割への淘汰的昇進(より適応できる慣行を作り人を昇進させる)

(6)合理的淘汰(先見的な淘汰)

 

 

ダーウィンの進化論は

当時の宗教家からの批判も受けたが

キリスト教思想と異なるのかといえば

そうでもない

 

(王は)すべての国民をその前に集めて

羊飼が羊とやぎとを分けるように彼らをより分け

羊を右に、やぎを左におくであろう。

そのとき、

王は右にいる人々に言うであろう

わたしの父に祝福された人たちよ

 世の初めからあなたがたのために用意されている御国を受けつぎなさい。』

左にいる人々にも言うであろう

のろわれた者どもよ、わたしを離れて、悪魔とその使たちとのために用意されてい 

  る永遠の火にはいってしまえ。』

 

マタイによる福音

 


変わりゆく自然環境に対して

人はどう適応していくのか。

そのために人は

「智慧」を授かった。


 

この星は

神が作りたもうた国。

自然淘汰は

王によって果たされる。

 

 

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