※本の内容紹介あります。ネタバレ注意。 かいあす5冊目の教材、「起業家ナース」、大詰めです。

 成功を納めた筆者の課題意識はどんどん広がり、やがてゼネコングループに加わる形でまちづくり事業の全面展開に繋がって行きます。

 フランス視察で在宅入院制度について知った筆者の目には、点在でアナログの支配する在宅サービス、高齢者の退院後の機能回復の場の不足、医療的ケア児の在宅サービスや住まいの問題、などの課題が次々と意識されていきます。

 共通の背景として、介護職教育における共通カリキュラム、実習の不十分さをあげ、先ほどのグループ法人の傘下で学校まで作ってしまうのですから驚きです。

 さて、私たちの勉強会も、この頃、参加人数が低迷していました。そこへ最終回だからと、ずっと出れていませんが、本は読んだので、と感想を送ってくれたスタッフがいました。

 何も考えず、行動してしまう危うさに不安にならないのか、と首を傾げた。一方、現場を変える力があり、それは教えて欲しいぐらいだった。働く人が幸せでないと利用者さんは幸せになれない、という記述は共感した。優遇とは言えない環境でも利用者さんを笑顔にしよう、生活を支えようと熱心で、もっと報われたらいいのにと思う。自分自身も現場をよくするのに何かしたいけど、何をしたらいいのかわからない。

 メンバーからは、こんな風に一緒に考えてくれてる人がいるんだから、もっと工夫してみよう、という意見が出ました。一つはミーティングの曜日時間帯の変更、もう一つは読み終わった本をあちこちの職場で文庫にしたらどうだろうと言うことです。後者はまだ実現してませんが、このブログが、過去分についてあと少し振り返り記事がすすんだら配置できたら、と思います。身近にある本とブログ、どちらが先でもいいから、とっつく機会になれば、と思います。

 次の教材は、かいあすにとっては6冊目なりますが、業務直結、「ICTから始める介護施設のDX入門ガイド」(竹下康平著、第一法規)を読むことになりました。また次回以降、内容の抜粋とメンバー間での意見交換、振り返り紹介していきます。(医師K)

(この教材テーマ終わり)