※本の内容紹介あります。ネタバレご注意下さい。

 2023年9月頃、この教材のクライマックスが近づいていました。

 筆者は、違う世界を見てみたい、と言い残して法人を去り、運営委託してもらえるオーナーを探しつつ、訪問看護で食い繋ぎながらマネジメントを学ぶ講座へ通う日々を過ごします。

 そして、やっと、委託ではなくM&Aで施設を譲渡されるのですが、これがクモの巣だらけ、くそ赤字の施設なのでした。「騙されたと思った」という記載には、一同「ならそこで一旦止まろうよ」とツッコミ。内容を読んでいると有料老人ホームかな、という感じです。

 これまでの毎回の転機同様、新しい職場でまた孤立仕掛けますが、今回は新しく採用した2名の看護師が立て直しの同志になってくれます。看護の戦力を活かして、埋まっていなかった部屋を、医療依存度の高い方で埋める、という戦略に出て、4ヶ月に黒字化、と言いますから、見事なV字回復を成し遂げます。

 経営判断の一つに、生活保護の方は、支給費上限が決まっているのでこれ以上の受け入れは困難と断る方針が紹介されます。黒字化達成後、生活保護の方の受け入れはどうなったかは記載されていませんでした。私たちの法人なら、生活保護の人も含めて隔てなく受け入れるという目的と、黒字化と言う手段との優先順位は逆かも、という議論になりましたが、逆に言えば、黒字化できなければ、いずれ目的を果たせなくなるかも、という声もありました。

 ちょうど私たちの法人の介護事業も、経営問題が深刻なので考えさせられ流川やりとりになりました。(医師K)

(続く)