日本橋高島屋で8月21日~9月8日まで開催されている「市川海老蔵展」へ行ってきました!
すご~く良かったです。見終わって歌舞伎の1公演を見終わったぐらい満足!心が満たされました
こちらは、高島屋1階に飾ってある巨大写真。
この展覧会は嬉しいことに、撮影OKゾーンがたくさんあります
歌舞伎十八番それぞれを演じる海老蔵さんの大きな写真が撮り放題なんて贅沢!
團十郎家に関する歴史資料もあり、興味深かったです。市川團十郎は江戸の守り神、役者の氏神と考えられていたそう。人間ではなくて神だと考えられていたとはびっくりですが、海老蔵さんの荒事から発せらえるパワーや神秘性を思い出すと納得です
團十郎の芝居を見て絵師は創作意欲に火をつけられたそうで、錦絵がたくさん描かれます。
撮影NGゾーンに展示されていた江戸時代の錦絵には不動明王を演じる團十郎と、せいたか童子、こんから童子が描かれていました。これ去年の團菊祭で海老蔵さんが「雷神不動北山桜」を掛けたときに、市川九團次さんと大谷廣松さんが演った役ですよねあの時は面白い名前だなぁと思ったのですが、由緒ある役名だったのですね!
そんなことを考えていたら、海老蔵さんの「鳴神」がまた見たくなった~。襲名披露で見られますように
5代目團十郎と8代目團十郎の襲名番付を見ると、今いる海老蔵さんは普通の人間のようですけど、やはりすごい血と芸と家を引き継がれた方なんだなぁと改めて感じました。
九代目團十郎の自作かるたも珍しかったです自作の俳句100選に、自分で描いた絵99枚からなる俳句歌留多。芸術に優れた多彩な人だったことが伺えます。
歌舞伎十八番のたくさんの衣装も写真撮り放題大変贅沢でした!
色々な衣装を見るたびに、また見たい!見たい!と胸が高鳴ります。
こちらは、記憶に新しい勸玄君と共演した「外郎売」。
こんなに小さいのによく頑張ったんだ~と、小さい衣装が愛おしく感じます。
↓背負子の中にはきちんと外郎が入っています
あの助六様もこんなに間近に
きゃー、いいんでしょうか助六の腰まわりの締まったラインとふわっと膨らんだ裾、男の色気のかたまりです
そして「暫」の衣装には驚きました
芯張の入った袖はうかにも重そう!大太刀のレプリカ↓を持ち上げると、腕にずっしりきます。
衣装の重量を体験する俵が置いてあったのですが、なんと総重量は63kg!!大人一人分ですよね。これは、体を相当鍛えていないとできないなぁと感じました。
「暫」は荒事のおおらかさとパワーが感じられて大好きな演目ですが、役者さんの体への負担を考えると、そうそうできるものではありませんね。團十郎襲名興行では見られるでしょうか
「解脱」はまだ見たことがないのですが、なんて無垢で清らかなのでしょう!?鳴神上人みたい。いつか見てみたいです。
奥のほうには、懐かしの勸玄白狐や、海老蔵さん、麗禾ちゃん、勸玄君が初めてそろった「牡丹花十一代」の衣装も見られました。お子さんの衣装を見るたびに、その小ささに驚きます。そしてこんなに小さい体でよく頑張ったなぁと改めて感動!
他にも六本木歌舞伎や古典への誘い、ABKAIの衣装や写真、舞台映像が流れていました。
この展覧会用の取りおろしインタビューは皆さん一言一言に聞き入っていました。そのなかで、印象に残っているのは、團十郎になるという覚悟は8歳ぐらいからあったので、覚悟というのは今更ではないということ。麗禾ちゃんについては、勸玄君以上に海老蔵さんと共演したいという思いが強いらしいです。勸玄君についてはすでに團十郎になる覚悟があるので、そのまままっすぐ育ってもらえればということでした。
ほかにも色々なお話が聞けます
この展覧会を見終わって・・・ブログで見る海老蔵さんも好きですが、やっぱり歌舞伎をやってる海老蔵さんは格別そして、海老蔵さんのような方がやっているからこそ歌舞伎がかっこいいのだなと感じました。
私が歌舞伎を見始めたきっかけは、海老蔵さんのブログなので、おそらく海老蔵さんが歌舞伎をやっていなかったら私は一生歌舞伎に出会わなかったでしょう。海老蔵さんが歌舞伎をやってくださっていて感謝です。
そしてこの展覧会は、ありがたいことに物販がものすごーく充実していました
これまでの公演で見たことのないような新作商品がたーくさん!
キーホルダーやTシャツや、巾着袋や文具やお菓子など、写真には写っていませんが、たくさん売っていました!ありがたい
私は仕事で使いたい海老蔵サイン入りボールペンと、歌舞伎消しゴムを買いました。
お気に入りは、こちらのクッキー缶。4面にいろいろなお役の海老蔵さんが写っています。中に何を入れようかなぁ・・・もう一つ買えばよかった。
↓こんな本も見つけました。『九代目團十郎』渡辺保著(2018年5月出版)。
知らなかった。市川翠扇さんの本を読むうちに九代目團十郎に惹かれ始めているので、読んでみたいです。しかし中をパラパラ見ると難解そう
最後に・・・この展覧会は今後全国を回るので、みなさんのお近くへ行くかもしれません。
2019年9月11日~9月23日にはよっさんのいる大阪へ。
2019年10月16日~10月28日には横浜へ。
2019年12月12日~12月26日には京都へ。
2020年1月4日~1月15日には札幌へ。
2020年2月16日~3月1日には大家代行さんのいる名古屋に巡回するようです。
せっかくなら、Yokoカレースキーさんのいらっしゃる福岡や、アズーロさんのいらっしゃる地域でも開催されればいいのになぁ。
巡回予定をみると襲名披露直前まで巡回なさるよう。ということは、来年の襲名披露では、展覧会で飾ってある、弁慶や助六や暫の衣装を着用なさるのでしょうか?!
さて、私の次の観劇予定はしばらく先で、10月の「オイディプス」です。28日の「古典芸能を未来へ」は見に行けません9月の歌舞伎座は、時間があったら幕見したいのですが、まだ未定。できれば、この展覧会にも会期中にもう一度行きたいです。