【軋み】を見に行きました | まきののブログ

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趣味関連と日常の覚書程度

Yプロジェクト/WHITE WAY 共同企画公演
舞台『軋み』Webページ

 

 

@コフレリオ新宿シアター
 
黒猫しっぽ黒猫からだ黒猫からだ黒猫あたま
あらすじ(パンフレットなかったのでキャラクター名が確認できず、うろ覚え😢)
 
30代・既婚ニートのサカシタは、売れっ子漫画家である妻のタカイユミコの仕事場に呼び出される。
ユミコとコミックセブンの編集者・タカギが待つ仕事場に着くと、
ソファのうえには、ユミコのアシスタントの1人でありサカシタの不倫相手であるアイダヒトミの死体が待っていた。
「コレどうゆうこと…?」
ヒトミを撲殺した犯人であるユミコがサカシタに詰め寄る。
ドラマ化を控え発行部数50万部をこえた“ハチとミツ”を連載中のユミコと編集者・タカギは、
サカシタに妊娠中でもあるユミコの代わりに、犯人として警察へ自首するように迫る。
 
ヒトミの死体を隠すことに決めた3人は、プロに600万円でヒトミの死体処理を依頼する。
すべてが終わったかに思えた1週間後、
山中でヒトミと似た年恰好のバラバラ死体が発見される。
 
バラバラ死体はヒトミなのか、ユミコがヒトミを殺した本当の理由とは。
黒猫しっぽ黒猫からだ黒猫からだ黒猫あたま
感想(ネタばれ含む)
 
フライヤーには「苦笑系喜劇」と書いてあったんです。
確かに、すごいコミカルなシーンもあって楽しいのだけど。
私、ハッピーエンドが好きな人間なので、どうやってもハッピーエンドになれない話に、
ちょっと悲しくなってしまいました。
笑えるし、楽しいけれど、悲しい。
 
どのキャラクターに主観を置くかで、かなり見方が変わってくるというか、
タイトルの『軋み』って、たぶん意味合い的には人間同士の軋轢のほうの意味だと思うのだけど、
物同士のこすれあう音の軋みのほうが身近だから、
もとはきれいな形でかみ合っていた歯車が、欠けたり曲がったり歪んで軋み出す印象を持ちました。
 
というか、言い方悪いかもだけど、どのキャラクターも身勝手!
妻が稼いでるからってニート決め込むヒモ旦那とか、
別れを受け入れられずにストーカーになるニシナや
見返りに連載を求めるクノみたいな分かりやすい身勝手さから、
自分の敬愛する漫画家をまるで神のように崇めながらも、監視カメラ仕掛けちゃうようなアシスタントのイイクラの身勝手さ…
神格化してるのに、一番信用してないよねこの身勝手さは私も身に覚えありますよ。
えぇこのアシスタントのキャラクター大好きです。
 
今作、私は冷蔵庫の光がすごい好き。
ここの不気味な光が好きなせいか、
ユミコのホラーとして見てみたら、すごい楽しくなってしまって、
作中、消えたヒトミの代わりとしてタカギが連れてきたヤナイアミというアシスタントが登場するのだけど、
このアミが死体処理のプロをやった役者さんが女性の姿で登場するから、
まぁあの、あからさまなフリフリ姿でベレー帽までかぶった女装姿なんて、
それだけでちょっと笑いを誘うのだけれど、
ユミコにはこのアミが死体処理のプロに見えているというのが、
ユミコが壊れていく様が見えるという妙味というか…
そう、ユミコが壊れていくのが、ちょっとずつわかるというか、
過去にストーカーまがいのファンが女装した男性だったとか、
配達員に変装してやってきた不審者もいたとか、
作中のちょっとした会話で出てきた情報が、
最後のユミコの自首につながっていくのが、本当に面白い。
 
そう、最後はユミコが自首するというオチなのも、
冒頭のサカシタのセリフがここに繋がっていたのが、凄い!って思った。
いや普通に考えたら、
この終わり方以外だと全員死ぬくらいしか納得できる終わり方はないと思うのだけど、
途中でヒトミの死を必要なこととして受けれるというか、
ヒトミの死を乗り越えてこれからも私たち頑張っていきますキラキラみたいな、
強かすぎる展開が持ってこられるから、本当にどうなるかと思ったところからの、
ユミコの自首。
そのきっかけが、無断で入ってきた配達員(プロと同じ役者さん)
ここがピタッとはまったのを感じた時に、もしかしたら作中の時系列よりもっと前、
ヒトミが殺されるシーンよりもっと前から、ユミコは壊れ軋み始めていたのかと思うの、
ぞくぞくするくらい楽しかった。
 
照明関連で好きだったのが、
ユミコがサカシタに誓約書を書かせるシーン。
こちらがシルエットでマイムというか、セリフがなく動きだけなのが逆に印象的。
ここのシーンはA班のほうが綺麗な印象だったから見ごたえあった。
結構本気で、今作のライティングプランナーさんに弟子入りしたい。
ブロンズ像ピンスポで照らしたりしないところが安っぽくなくて本当好き。
 
軋む音がちょっとずつ入ってくる音響の演出もすごい素敵だったのに、空調音が邪魔してたのが残念。
コロナめ…
黒猫しっぽ黒猫からだ黒猫からだ黒猫あたま
作品外のとこ。
 
2022年2月23日(水)~27日(日)までの全10公演予定だったこちらの作品、
25日の昼公演をもって公演中止となりました。
コロナめ…
数回でも見に行けたのは本当に有難いと思うけれど、
この週末を楽しみにしていたかたを知っているから、なんとも言えない気持ち。
もちろん、出演・運営側が1番残念に思っているんでしょうけれど。
私も残り見に行くの楽しみだったし。
なんなら25日の夜公演予約してたから、駅に居ったし…ホテル街どこで曲がるか分かりづらいからMAP立ち上げるかぁ~なんて思いながらスマホ見たらTwitterの通知来てて、回れ右しましたとも。
 
せっかくのダブルキャストだったから、もっとA班B班の印象の違いとか堪能したかったもん。

今作、作品の内容外で私のすっごいテンション上がったのが、
なんと回替わり特典のA4ポートレートを普通に売ってくださったよだれ
A4…大きいお写真…推しの大きいお写真…
中村龍介さんのファンで、ワタクシ自他ともに認める顔ファンなので、新規絵あったら否が応でも沸く、そして湧いて出たワタクシ。
全通はしたくても、時期的にどうにもならず、、、ギリギリしていたら、普通に売ってくれるという😂😂😂🙏🙏🙏
しかも価格設定が絶妙。
A4ポートレートが2200円。
事前申し込みの特典付きチケットが7500円。
特典無しのチケットが6000円。
当日券が6600円。
事前申し込みで楽しみに特典付きチケットを購入した人が、気持ち損するようなマネしないの好感持てた。

中止になっちゃった分の公演のA4ポートレートも売って欲しいなぁ😭
いやもちろん1番見たいのは舞台の上演そのものだけど!
さすがに画像載っけないけど、今回のブロマイドもA4ポートレートも本当に素敵だったぁ飛び出すハート
DVDも楽しみ。シングルキャスト推してるから、どちらかで良いかなぁ?とか思ってたけど、無理両方買う。

あと、応援札。
チェキと直筆メッセージ飛び出すハート
宝物増えちゃったねー
千秋楽のあとに持って帰るつもりだったから、
住所書いてないや。やってもうた。詰めが甘いガーン