読書記録です。





こちらの本、前々から気になっていて図書館で1年くらい待ってやっと読めました。笑



刑務所での受刑者の更生支援に関っている著者が、実体験に基いて、犯罪者が本当に反省するまでの心理状態やそのプロセスが書かれていますが、後半は親から子どもへのしつけについても書かれており育児書としてもとても参考になる内容でした。



自分の幼少期を思い出すと色々と心に刺さるものもあり、ここ最近読んだ本の中ではかなり面白かったと思います。




気を付けようと思ったこととしては、1つは子育てする上で、親は子どもを我慢できること、1人で頑張ること、弱音を吐かないこと、人に迷惑をかけないことのできる「しっかりとした子ども」を育てるパターンになりがち。

でもその価値観は、人とつながることを阻害する要因になり、結果として子どもに生き辛さを与えることになってしまうということ。


例えば、道で転んだ時に「泣かないで偉いね」と言って褒めることは「我慢できることが偉い」という価値観を植え付けるきっかけになる。

幼少期に自分の気持ちを出さずに我慢したり、人に頼らない態度を身に付けることで、他者と良い人間関係が築けなくなってしまうのは怖いなぁと思いました。



もう1つは、親は子どもを早く大人にしようと教育(大人っぽく振る舞えることを評価するなど)しがちという点。

子どもが大人の振る舞いをすることは、子どもの素直な感情を抑制させることにつながる。
子ども時代にきちんと子どもっぽさを出せた人は、大人になっても素直な感情を出せる人になれ、良い人間関係を築くことができるということに納得しました。



子どもが「子どもっぽくいられる」方法としては、両親が仲良くすることが1番重要とのことでした。



この本を読んで、私が日頃長男に対して求めていることが、「大人らしく振る舞う」ことも少し入っていることを自覚したので、もっとありのままでいいというメッセージを伝えていきたいと気持ちを改めました。

また、子どものしつけをする時は反省しなさいではなくて、どうしてその行動をとったのかを考えていきたいと思いました。




しっかりとしたしつけを受けることでありのままの自分をうまく出せなくなってしまうとは、子どものためを思ってのしつけも子ども自身を追い込むことに繋がるので難しい…。






ご覧いただきありがとうございました。