こんばんは

きょうはのんびり

何度目かの「須賀敦子 静かなる魂の旅」DVD鑑賞

3時間ゆったりと

観光ガイドブックには決して載らないイタリア旅行で一日が過ぎました

須賀作品 きっと読んでいらっしゃる方多いかと思います

須賀さんの本は時々手に取りたくなりますよね


イタリアと言えばもう一人”塩野七生さん”

歴史作家として「ローマ人の物語」で有名ですが

機会があったらぜひ読んで欲しい作家さんのお一人です


一年に一冊づつ書いたそうです

「ローマ人の物語」は15巻....チョット...

でも「海の都の物語」なら......秀逸です


須賀さん塩野さんにとって大事な人物

知的で心あるハドリアヌス帝の回想録






こんばんは

昨夜神田の古本屋さんから「源氏物語」が届きました

箱に2冊づつ収まっていて13箱26冊

昭和14年初版77年前の本なのに装丁も中身も本当に美しい!

一ページ毎に(各章毎に絵が違う)装釘地模様がつけられ

遥か昔”紫式部”に思いを馳せるに十分な風格の本です

(但し著者”紫式部”は一部?与謝野晶子ははっきりと「若菜」以降の

全巻が大弐三位ではと言っていますが....ミステリー)

18才の時に読んだのが最初で

二度(円地文子・瀬戸内寂聴)読んでいますから

内容は知っているんですが

私の癖で訳者が違うものを読んでみたくなってしまうのです

今回は谷崎潤一郎訳

(ここ2・3年古典ばっかリ読んでいますが.....良いですよ)



地模様が観れるといいのですが....


私は絵画展で刺激を受けることが多く

昨年の”日本国宝展”のこの絵で

三読目の”源氏物語」になりました(少々シツッコイかも)


アンリ・ファンタン=ラトゥール "テーブルの片隅”
アルチュール・ライボー唯一の肖像画です


昨夏”オルセー美術館展”でこの絵の二人を観てから

関連本を11冊も読んでしまいました

ランボーもヴェルレーヌも読んではいても深くは知らなかったから....

この二人愛し合っていたんです

絵は若き天才詩人”ランボー”16歳位

既に高名な詩人”ポール・ヴェルレーヌ”(左)10歳年上の26歳位

ランボーから別離を言われ拳銃2発を発射18ヶ月間投獄されます

その時のヴェルレーヌのこの詩はあまりにも有名

巷に雨の降るごとく
われの心に涙ふる
かくも心ににじみ入る
この悲しみは何やらん?
.........             
                          堀口大學訳 

一節だけですが....ランボーへの想いが伝わってきます

自由奔放・傍若無人なランボー

そんな若者に惹かれ愛したヴェルレーヌ

二人には幸せな未来など待ってはおらず

悲しい末路....

しかし今なお読み継がれている”詩”は本当に美しく素晴らしい!


美しいランボーとヴェルレーヌ
ヴェルレーヌのノート(1895年)の端に描かれていたランボー







ピエール=オーギュスト・ルノワール ”猫を抱く女性”
日本初公開


こんばんは 昨日の続きになります

「ワシントン・ナショナル・ギャラリー」は中世から現代までの

アメリカ・ヨーロッパの美術品を収集、展示する

アメリカ合衆国唯一の国立美術館だそうです


2/7~三菱一号館美術館で「小さなフランス展」が開催されています

Wギャラリーの大規模な改修を機に

日本初公開38点を含む68点が展示されていました

印象派のシスレー・マネ・モネ・セザンヌ・ルノワール・ゴッホ他 

ナビ派ではロートレック・ボナール・ヴュイヤール他

特にルノワールやゴッホの初期作品は一見の価値ありかと思います

展示作品は殆どが小品ながら価値ある作品ばかり

何故小品....

ヨーロッパなどのギャラリーの殆どの絵画は王族やヴァチカンなど

初めから飾る目的で描かれ収集されてきたもので

「ワシントン・ナショナル・ギャラリー」は市民からの寄贈で

作られたギャラリーだからだそうです

今回私のお気に入りは”ヴュイヤール”の作品

昨年いっぺんにファンになった”ヴァロットン”と同じナビ派

素敵でした!

エドュアール・ヴュイヤール ”黒い服の女性”
一番好きになった絵
ナビ派の特徴がハッキリ出ています


フィンセント・ファン・ゴッホ ”オランダの花壇”
信じられないくらい優しい絵でした
後のゴッホからは想像ができません


アントワーヌ・ヴァロン ”バターの塊”
この絵素晴らしかったです

会場の売店でオードトワレを2本チョイス 自分へのお土産

寝る前にシュッ.......