こんばんは

昨夜神田の古本屋さんから「源氏物語」が届きました

箱に2冊づつ収まっていて13箱26冊

昭和14年初版77年前の本なのに装丁も中身も本当に美しい!

一ページ毎に(各章毎に絵が違う)装釘地模様がつけられ

遥か昔”紫式部”に思いを馳せるに十分な風格の本です

(但し著者”紫式部”は一部?与謝野晶子ははっきりと「若菜」以降の

全巻が大弐三位ではと言っていますが....ミステリー)

18才の時に読んだのが最初で

二度(円地文子・瀬戸内寂聴)読んでいますから

内容は知っているんですが

私の癖で訳者が違うものを読んでみたくなってしまうのです

今回は谷崎潤一郎訳

(ここ2・3年古典ばっかリ読んでいますが.....良いですよ)



地模様が観れるといいのですが....


私は絵画展で刺激を受けることが多く

昨年の”日本国宝展”のこの絵で

三読目の”源氏物語」になりました(少々シツッコイかも)


アンリ・ファンタン=ラトゥール "テーブルの片隅”
アルチュール・ライボー唯一の肖像画です


昨夏”オルセー美術館展”でこの絵の二人を観てから

関連本を11冊も読んでしまいました

ランボーもヴェルレーヌも読んではいても深くは知らなかったから....

この二人愛し合っていたんです

絵は若き天才詩人”ランボー”16歳位

既に高名な詩人”ポール・ヴェルレーヌ”(左)10歳年上の26歳位

ランボーから別離を言われ拳銃2発を発射18ヶ月間投獄されます

その時のヴェルレーヌのこの詩はあまりにも有名

巷に雨の降るごとく
われの心に涙ふる
かくも心ににじみ入る
この悲しみは何やらん?
.........             
                          堀口大學訳 

一節だけですが....ランボーへの想いが伝わってきます

自由奔放・傍若無人なランボー

そんな若者に惹かれ愛したヴェルレーヌ

二人には幸せな未来など待ってはおらず

悲しい末路....

しかし今なお読み継がれている”詩”は本当に美しく素晴らしい!


美しいランボーとヴェルレーヌ
ヴェルレーヌのノート(1895年)の端に描かれていたランボー