宮沢の森たより №145 植物の戦略 2024-6-29 | 宮沢の森便り

宮沢の森便り

横浜市瀬谷区の住宅地の中に宮沢ふれあい樹林があります。
このふれあい樹林で緑豊かな心休まる素朴な香りが味わえる場を
守り育てる為の活動を行っているのが宮沢の森愛護会です。

ぶら~り観てある記

 遅かった梅雨入り。今年の梅雨明けは例年並みとの予報ですから7月19日頃かな?

梅雨の期間は短いが雨量は平年以上とか。短期間に多量の降雨か?線状降水帯の発生?

既に九州地方では連日の大雨。今後どのような気候になるか気がかりです。

 

 日本の国土面積は全地球の0.29%。2011年~2020年間のM6.0以上の地震発生回数が全世界で1,443回。内、日本が震源地での発生回数は18%の259回だそうです(NHKテレビ)

どのように解釈されますか?

 

今日もカメラ片手にぶら~り。最近スマホでの撮影にようやく慣れ若干現代人に(?)

買い物は勿論何から何まですべてスマホ利用。後期高齢者の拙者にはとても付いて行けません。

人がロボットを操作するのではなく人がロボットのAI(人工知能)に管理される時代に(昔、こんな漫画があったよな)

 

 花の咲く植物は一生に2回移動すると言われています。1回は種子として動物に頼ったり風に乗ったり又は自分で飛ばしたりして移動します。2回目は花が咲いた時で花粉としての移動です。その花粉の移動手段として矢張り昆虫や風を利用します。

オカトラノオ(サクラソウ科)は昆虫に花粉を運んでもらう方法を採用しました。

まず、小さな花を沢山咲かせて昆虫にPRします。蜜は殆ど露出しているので飛んでくる昆虫は口吻の短いハナアブや甲虫が主体です。しかも、花の最盛期(花粉が最も多い)の箇所を真上にして昆虫の留場となるようにしました。(写真は保土ヶ谷区で娘が撮影)

 

こちらは我が家の近くで咲いたハンゲショウ(ドクダミ科)矢張り昆虫の留場を提供。

 

通常のドクダミ(ドクダミ科)白い4枚の花弁状は総苞片。黄色い粒々はオシベ(花粉)で1個の花は花弁も萼片も無い「裸花」です。

こちらは花弁状の苞片が幾重にも付いた園芸種のヤエザキドクダミ

「八重咲」とは「花弁が幾重にも重なって咲く(小学館国語辞典)」ならドクダミには元々「花弁が無い」のに「ヤエザキ」とは?  

葉までも白くなってます。進化によって苞が葉に変化したのか葉が苞に変化したのか?

 

20数年前だったろうか宮沢の森でも見られたタシロラン(ラン科)。今は消滅中。

明治39年長崎で田代善太郎が発見したのでこの名が付いたらしい。

葉緑素を持たず菌類を介して栄養分を得る腐生植物

この写真は四季の森で娘が写したもの

 

桑の木で見かけたキボシカミキリ

触角が極めて長いので昔は「キボシヒゲナガカミキリ」と呼ばれたらしい

 

初齢幼虫から5齢幼虫を経て成虫になるまで姿を変えるクサギカメムシの幼虫(4齢)

 

真っ白い真綿のような巣。ちょっと触れたら巣の主が顔を出しました。

巣から出て来て辺りを見回しています。アリグモだろうか(同定に自信なし)

 

市街地で急増しているアメリカオニアザミ(キク科)刺が鋭く除草も困難な厄介者

実際はヨーロッパ原産で北アメリカに帰化し、そこから雑穀や牧草種子に混じって国内に帰化。

命名者が間違ってアメリカの名を付けたとか。

 

ドウダンツツジの垣根に作ったコクサグモの高層住宅(コクサグモは143号参照)

 

黄色になったユリノキ(別名ハンテンノキ)の落ち葉。

桑の木の緑色とのコントラストがきれいだったのでパチリ。

 

どうしたのか道路でもがいていたオオミズアオ(ヤママユガ科) 

車の通りが少ない道路だったので交通事故にあわず幸いでした。そっと路端の草むらに。

 

大雨警報や洪水警報そして土砂災害まで心配された雨雲も去った今日の午後はすっかり夏空になりました。予報では今週は夏日の連続とか。後期高齢者には厳しいですね。

熱中症に気を付け日影を探しながらぶら~りといきますか・・・