宮沢の森たより 135号 2024-4-18 | 宮沢の森便り

宮沢の森便り

横浜市瀬谷区の住宅地の中に宮沢ふれあい樹林があります。
このふれあい樹林で緑豊かな心休まる素朴な香りが味わえる場を
守り育てる為の活動を行っているのが宮沢の森愛護会です。

この時期の自然は驚くほどの速さで毎日変化しています。

 今日の自然は1週間後いや明日には大きく変化しています。昨日はまだ蕾の状態だった植物は今日はきれいに咲いてます。毎日同じ場所での観察が本当に面白い時期ですが残念ながら体調の関係で出来ませんので今日の姿を出来るだけご紹介させていただきます。下手な写真ですみません。

宮沢ふれあい樹林の今日の姿から

森の中は春真っ盛り。住宅街に隣接した小さな緑地ですがいろんな自然の姿が見られるのはここを管理してくださっている愛護会の努力の賜物と感謝しながら見て回りました。

 

カラスノエンドウに発生したアブラムシ。この虫はすべてメスのクローン姉妹です。環境の変化に耐えるために他のグループと結婚するために数匹が翅を付けて結婚の旅に飛び立ちます。こんな小さな嫌われ者の昆虫ですが想像外の生活を送っているのです。天敵はナナホシテントウムシなど。

 

足のふみ場もないほどに新芽を出したウバユリ

ウバユリは種子からの発芽や昨年咲いた球根(すべてが枯れます)の脇に出来た娘球根から開花迄には7年ほどかかりますので新芽すべてが今年開花するわけではありません。

今年には花を付けそうな大きな新芽の株です

 

種子の入った実の形が野球のバットのようなヤブニンジン

 

森の中の数か所に新たなムサシアブミウラシマソウが姿を見せました。同じ場所にツインで。

 

カントウタンポポもいたるところに。自然度の高さを表すバロメーターです。貴重な姿を大事に!

 

ムラサキケマンも満開です

 

私、曲がってます。車道の邪魔にならないように曲がりました。褒めてください。エノキです

 

今年もこの時期になりました。開花状況調査対象品種にしています。キンラン

 

重石絵おい形の実を付けるミツバウツギ

 

ヘビイチゴに間違えられるミツバツチグリ。萼の違いで区別できます。

 

葉の違いを確認しましょう。大根の葉に似たキジムシロ

 

ホウチャクソウに似るが枝分かれをしないアマドコロ

 

一か所から二本の花柄を出すのでニリンソウ。三本の花柄を出している所も。大丈夫かね?

 

ここからは娘の写真

今日の収穫は?後ろ脚に花粉を貯めこんだミツバチ

 

只今この世に姿を現しましたツマグロヒョウモン。卵→幼虫→サナギ→成虫へと大変身を遂げました

 

宮沢の森付近で見られるかなクサフジ

 

サクラの原種は10種程度ですが交配種や突然変異などで新品種として登録された種は数百種になるでしょう。それだけサクラは人気種なのです。

この桜は神戸市の公園に植えてあっ「普賢象」というサトザクラから突然変異で生まれた品種「スマウラフゲンゾウ」で咲き始めの花の色は黄色だが咲き終わりにはピンク色に変わるのが特徴とか。すごい!!

黄色の時期

ピンク色の時期

 

オオマツバウンランの存在を初めて知りマツバウンランとの違いも知りました。

下図の矢印の部分を比較して下さい。紫色の縞模様の有無が相違点です。

マツバウンラン

 

歩道に植えられたサツキ。矢印の箇所は昆虫に蜜のあり場所教える道しるべです。すべて同じ方向を。

高齢になるほど「月日の流れは矢の如し」と言いますがその原因は「感動する感覚の衰え」だそうです。

その原因駆除にと「自然観察での感動と不思議さ」を求めて歩き続けています。

自己満足の駄作な写真集ですがご笑覧頂きありがとうございます。