宮沢の森たより 2024-2-25  №131 | 宮沢の森便り

宮沢の森便り

横浜市瀬谷区の住宅地の中に宮沢ふれあい樹林があります。
このふれあい樹林で緑豊かな心休まる素朴な香りが味わえる場を
守り育てる為の活動を行っているのが宮沢の森愛護会です。

異常に暖かかったり寒かったり寒暖の差が大きい昨今ですが宮沢の森も小幅ながら春へと近づいているのではないかと今日は森の中をぶら~り(2月24日)

今日(25日)も真冬並みの寒さだがハナモモが開花したとのメールが娘から届いた。

異常気象の様でも矢張り1歩ずつ春へ進んでいるのですね。

 

娘からのハナモモの開花写真 間もなくひな祭りですね。

 

今年の冬は老木が倒れたり、古枝の落枝が多いように見える。

ウバユリのエリアにも何本かの古木があり既に腐食の証拠に立派なキノコ(サルノコシカケの仲間)が発生していた(下の写真)

ウバユリの開花本数が年ごとに増えつつあるのが倒木や落枝が多くなって日当たりがよくなると半日陰を好むウバユリに悪影響をしかねるので将来を見越した対策、例えば成木の台場切でえだの広がりを大きくするような処置が必要に思われる。兎に角、直射日光が入らないようにする。

残念な例として大和市しらかしの森でウバユリ群生地の立ち木が台風で倒木したためウバユリは壊滅した。

キノコが発生した老木

立派なサルノコシカケの仲間(キノコは樹木を土に還す仕事をしている)

 

台場切りをした樹木は今は枝を広く茂らしている

 

フキノトウはやはり寒さに強いのか一時の温かさに敏感なのか顔を出しました。

フキノトウもフキと一心同体でフキは大きな葉で栄養分を作り自分とフキノトウに分け与える。

フキノトウは花を咲かせ種を作り子孫の維持に努める。花は雄花と雌花は別株です。区別は?

 

気候が異常なのでしょうか。いつもは元気に花を咲か昆虫でにぎわうはずのアシタバ。今年は・・・

 

開花状況の調査対象になっているキツネノカミソリ。

周りの草や頭上の木々の葉が茂る前にがっちりと光線を浴びて栄養を作り、周りの葉が茂る頃は仮(夏)眠に入り7月頃に花を咲かせます。

 

ジョロウグモの卵嚢です(黄色い矢印)

直接雨に打たれないように幹の下側に産み付けました。

 

最上級の糸で作った卵嚢(クモは網用の糸や捕獲用の糸など用途により何種類かの糸を出します)を産み付けます。1個の卵嚢には400~1500個の卵を産むようです。

母親は産み終えるとしばらくは卵嚢の上で保護しながら静かに一生を終えます。

親の愛を感じます。特に人間界で最近はクモにも劣る事件が増えて(?)いるようで。

 

春早く花を咲かせるウグイスカグラ。長い筒の先をかわいく開いた2㎝程の小さな花。

この花の語源は色々あるらしいがその一つが

ウグイスが囀り始める頃に咲きウグイスが隠れるから「ウグイスカクレ」⇒「ウグイスカグラ」

下記写真の赤丸の茂みの中にウグイスが隠れやすい。

ウグイスは赤丸の中の茂みの様な所に隠れる

 

気候変動の激しい昨今、くれぐれもご自愛ください。

何時もの駄作で失礼いたします。