
ブログネタ:憎めない敵キャラは? 参加中
「憎めない敵キャラは?」もちろん、「仮面ライダーキバ」のファンガイアのみなさんです。
ファンガイアは冷血かつ最強のヴァンパイア(吸血鬼)。
人間のライフエナジーを吸って何百年もの時を生きています。
人類にとってはとっても怖い天敵。
でも、このファンガイアのみなさん、なぜか人間以上に人間くさくて、とっても可哀相なんです。
<才能を生かせる仕事に恵まれなかったルーク>
ファンガイアはチェックメイトフォーという最強の4人組を頂点として形成されています。
チェックメイトフォーの4人を構成しているのは、キング・クイーン・ビショップ・ルークの4人。
彼らには、それぞれ仕事があります。
キングの仕事は、ファンガイアの脅威となる他種族の抹殺。
ビショップの仕事は、すべてのファンガイアを管理し、裏切り者のリストを作りクイーン・キングに報告すること。
クイーンの仕事は、ファンガイアでありながら他種族と恋に落ちた裏切り者の処刑。
そしてルークは・・・
ルークは・・・
実は、ルークだけ、何も仕事がないのです。
ルークはチェックメイトフォーの4人に選ばれるくらいですから、かなり高い能力を持っています。一般のファンガイアとは桁違いの能力です。
ところが、彼だけが、何の仕事も無いのです。
他種族が多く生存していた時代には、キングと一緒に戦っていたらしいのですが、多くの種族が滅んでしまった今、ルークには何の仕事もありません。
彼は、自分の才能をもてあまし、常に退屈し、人間を初めとする他種族を殺戮するゲームを繰り返して日々遊びほうけます。
そのために、ルークは人間・他種族の恨みを買います。
母を殺された人間・麻生ゆり。一族を皆殺しにされたウルフェン族(狼男)・ガルル。
本来、人間とウルフェン族は協力し合うことはありません。
けれど、一族を皆殺しにされ、ウルフェン族最後の一人となったガルルは、人間・麻生ゆりと協力して、憎い敵・ルークに挑みます。
そして、結局、ルークは人間とウルフェン族の連合軍に敗北、眠りにつきます。
22年後、目覚めたルークは、再び、殺戮ゲームを繰り返します。
でも、一人遊びばかりの人生は虚しすぎました。
結局ルークは、無為の人生に耐え切れず、自ら死を選び、天国に行くことを決意。
麻生ゆりの娘・麻生恵に倒されて死んでしまいます。
高い能力を持ちながら、それを生かすポジションを与えられることがなかったルーク。
もしルークが、何か使命を持っていたら、こんな馬鹿馬鹿しい死に方はしなかったんじゃないでしょうか?
ルークを見ていると、「やっぱ、働かないとダメだね」って思います。
働かずに遊んでばかりいて楽しいのは最初だけ。
友達も家族もなく。
仕事もないので、「仕事仲間」と話すこともありません。
永遠にひとりぼっちで、永遠にひとりで遊び続ける・・・
永遠に遊んで暮らせるのは羨ましいですが、ひとりぼっちは嫌ですね。淋しすぎます。
ルーク、ある意味、お気の毒です

<仕事に熱中しすぎて家庭が崩壊した過去キング>
クイーン真夜の夫・キング。
キングは、「ファンガイアの脅威になる他種族と戦う」という自分の仕事を忠実に守り、多くの種族と戦い続けていました。
そのため、ほとんど城に帰ることはありません。
一方、クイーン真夜は人間と愛し合ったファンガイアを処刑するため、人間の世界をウロウロと歩き回っていました。
そして、天才的バイオリニスト・紅音也と出会います。
芸術に対する理解が深いクイーン真夜は、音也のバイオリンに興味を抱き、やがて彼の才能を深く愛するようになってゆきます。真夜の音也のバイオリンへの愛は、やがて音也自身への愛へと変っていきます。
たとえクイーンであっても、人間を愛することは罪です。
ビショップはキングに、真夜の裏切りを報告します。
でも、キングは真夜を処刑しません。キングは、真夜を愛していたから・・・
キングは、音也の前に現れ、音也に言います。
「なぜ真夜に関わる?」
たぶんキングは、自分が姿を現せば、音也は怖くなって、真夜を諦めて逃げていくと思っていたのでしょう。
ところが、音也はキングに向かって言い放ちます。
「俺は真夜に惚れている」
キングのもくろみは外れました。音也は恐れをなして逃げるどころか、逆に真夜への思いを深めてしまったのです。
そして真夜も、キングの前で自分への愛を告白した音也に、さらに強く惹かれていきます。
真夜を愛していたキングは、「音也と会えば、私とお前の子供・太牙を殺す!」と脅して二人の仲を裂こうとします。
その結果、真夜のために太牙を奪い返そうとした音也と、未来からやってきた真夜と音也の子供・渡によって、倒されてしまいます。
妻の浮気相手とその子供に倒されたキング。
これだけでも悲劇ですが、彼の悲劇はそれだけでは終わりません。
命が尽きるその間際に、キングは、太牙を抱いて立っていた真夜に言います。
「一緒に地獄へ行こう」
そして、手からビームを放って真夜と太牙を道連れに死のうとしたその瞬間!
太牙が、新しいキングとして覚醒したのです。
覚醒した太牙は、バリアを張り、キングのビームをはねかえしました。
はねかえされたビームは、キングを直撃し、キングはついに息絶えました。
とどめを刺したのはキングの実の息子・太牙だったのです!
怖い怖いファンガイアキングの死は、人類にとってはめでたいことなのですが・・・
でも、キング、そんなに悪いことをしましたかね?
「ファンガイアの脅威になる他種族と戦う」という仕事を一生懸命こなし、ファンガイアの掟を守り、妻を愛していたキング。
「音也と会ったら太牙を殺す」と脅すなど、真夜への愛はかなり歪んでいます。だけど、そんなふうに歪んでしまったのは、浮気をした真夜にも原因がありますよね?
熱心に仕事をし、妻を愛していただけなのに。
キング、お気の毒です

<実績を正しく評価されずに左遷されたビショップ>
ビショップの仕事は、すべてのファンガイアの管理。
裏切り者のファンガイアを見つけ出し、クイーン・キングに報告するのが仕事です。
クイーン・キングが、きちんと仕事をしてくれていたら、彼の仕事は「報告」だけで終わりです。
ところが、真夜がクイーンの座を排除された後にクイーンの座を継いだ深央は、真夜と音也の子供・紅渡を好きになってしまいます。
人間の血を引く渡を愛した深央。彼女は、自分も人間を愛しているため、「人間を愛した裏切り者」を処刑することができません。
人間を愛し、クイーンの仕事を果たすことができない深央。
このままでは、キングである太牙に処刑されてしまいます。
深く悩む深央。
やがて深央は、
「渡さんはクイーン・真夜の子供でもある。
クイーンの子供なら、渡さんにもキングの資格があるのでは!?
太牙が死ねば、渡さんがキングになれる!私は渡さんと結ばれる!」
と考えるようになり、太牙を暗殺しようとします。
ビショップは、深央の気持ちに気がつきます。
そして、太牙を守るために、深央を処刑。
ビショップは、深央を処刑したことをキング・太牙に報告します。
太牙の命を奪おうとした裏切り者、深央。
キングへの反逆者ですから、処刑されても当然です。
ところが、太牙は深央を殺したビショップを叩きのめします。
太牙は、深央を愛していたから・・・
自分を殺そうとした深央を、それでも太牙は愛していたのです。
太牙の深央に対する深い愛。
それはとっても美しいです。
だけど。
太牙の身を守るために、ファンガイアの掟に従って、きちんと職務をこなしたにも関わらず、叩きのめされたビショップの立場は、一体・・・

当然、ビショップは、
「私がこんなに一生懸命お使えしているのに、なぜこんな仕打ちを・・・許せない!」
とぶち切れます。
あたりまえですよね

だって、ビショップは、「裏切り者を処刑する」という役目を果たせない上に、キング暗殺計画まで企てたクイーン深央を監視し、暗殺を防ぎ、本来はビショップの管轄外である「処刑の仕事」までやってのけたのです!
めっちゃ働いています!
それなのに、キング太牙にボコボコにされたのですから。
この後ビショップは、大量のライフエナジーを集め、先代キングをよみがえらせ、太牙抹殺を計画。
自らのライフエナジーを先代キングに捧げて、死んでいきます。
「ファンガイアは人間を愛してはいけない」という掟に縛られ、死んでいった深央はかわいそうです。
でも、ファンガイアの掟を忠実に守り、自分の仕事を精一杯果たして太牙の命を守るために尽力したビショップに対し、太牙のあの仕打ちはないですよね。
お気の毒としか言いようがありません
***
いろんなしがらみや感情に翻弄されて死んでいったファンガイア。
吸血鬼という設定ですが、吸血鬼を見ているような気分で見ることはできませんでした。
まるで、人間社会の縮図を見ているようでした。
人間のライフエナジーを吸い取る怖い存在なのですが、彼らが生きている社会、あまりにも人間くさくて、憎めないです。
