20周年プレ企画ふたり芝居
#先生の部屋父の部屋
作/演出 岡部尚子
出演
上瀧昇一郎・岡部尚子
【感想】
濃密な芝居だった。
機微を感じ、緩やかな坂を昇る芝居。
すれ違いの異物を優しく娶る芝居。
それを上質な演技で確かに納得させる強さ。流石、空晴である。
しかも芝居を後押しする舞台セットの確かさは素晴らしく、舞台監督である青野さんの手腕が光る。
本棚に立てられた本の微妙な空洞と
出入りに使用される扉の簡略化は絶妙でそれはそれは見事な俯瞰すらを誘発できる演劇的なリアルさを実現できる扉だった。おまけに要所要所でマッピングを使われるのだが、お二人の確かな演技プランを更に強固にする。
その抜群の相乗効果は作品を何十倍にも魅力的にしている。
柔らかで確かな芝居は心地よいすれ違いで劇場を出られた。
何とも素敵な80分だった。