別役実 作「スパイものがたり」観劇。
DD.加藤 : 演出と音楽
小室等 : 音楽
【本番:感想】
音響照明の入った本番。
作品世界に没入し易い黒い壁天井。
登場人物たちは芯を持ちつつ3センチ浮遊したまま生活を泳ぐ不条理を愉しむ。
そして別役実 作品である。
【スパイ物語 へのへのもへじの謎】は、演劇企画集団66によって1970年に初演された。初演のパンフレットには《これは、幕間小景とエピローグのある四場のミュージカル芝居であり、同時に、舞台空間に於ける天文学である。》とあり、小室等が率いる楽団六文銭が音楽を演奏した。とある。
今となっては奇蹟の公演であるが今回は伴奏とギターと録音を使い分け、
見事な世界観を魅せる。
物語は、ある日スパイがやってきて、ある日小さな恋をして、ある日突然いなくなるというお話。
作品世界に必要な言葉ひとつひとつがポエムであり刃(ヤイバ)である。
実際、登場人物たちはそれぞれ言葉尻だけを捉えると平衡感覚がブレる。それはそうだ。言葉は世界線を渡れる片道切符だ。帰り道などない。だが楽しむ、という選択をした瞬間にこの作品(海)は渡れる訳だ(笑)三半規管が狂ったままその世界線を泳ぐ。泳ぎ疲れて今は中央線に揺られている。
結果、僕はかなり痺れた感覚のまま会場を後に出来た。
これは演劇の幻覚剤だ。
あと本編の中に
【メタフィジック】
という言葉が出てくる。
不意に聞いたような聞いたコトのない言葉だったので通し稽古から帰り道で調べたら
物理的な現象や経験を超えた、世界の本質や宇宙の根本原理を探求する哲学の一分野であるという。感覚で捉えられない抽象的な概念(存在、時間、魂、真理など)を、理性の力で認識しようとする学問を指しているらしい。
メタフィジック(形而上学)。
哲学的であるがその言葉が枠にハメたものではなく、だいぶガバガバな広い範囲での言葉なのは別役実作品を言い表す最適解かもしれない。
などと思う次第。
以下、公演情報です。
あと月曜日の14時公演が大千穐楽!
是非とも不条理の大海を一緒に泳ぎましょうぞ♪
【残席速報⚠️】
6月
12(金)19:00△
13(土)14:00△/18:30◯
14(日)14:00△/18:30△
15(月)14:00△
📍Theater Cafe信天翁(あほうどり)
5520014
大阪府大阪市港区八幡屋1丁目10-13
🎫前売3500円(1ドリンク付)
🥸ご予約
quartet-online.net/ticket/relabo0…














