劇団ショウダウン
『錆色の瞳、黄金の海』稽古場潜入!
【脚本】ナツメクニオ
【演出】林遊眠
【稽古場感想】
初演、僕は黄金の海を観た。
巨人と少年の物語。
稽古7日目、ナツメクニオさん脚本の世界観の構築を今回は林遊眠さんが舵(演出)を担う。初演、再演と主人公のミルキ役を担ったリンさんが万感の思いを胸に黄金の海へと繰り出す。
未だに脚本を離せないのがナツメ脚本の悩ましいところ。兎に角、台詞が膨大でト書きすらが黄金比の台詞であり、見事な場面描写であり、また完璧な心像吐露であるという脚本。
だがこの山を乗り越えた時に拡がる海は劇団ショウダウンが辿り着くべき演劇の桃源郷であるのだ。だから今はまだ種蒔きであり、下地作りの段階。何度も何度も同じシーンの繰り返し。しかしただのリプレイではない。
リンさんが浴びた公演の成功体験を新たなキャスト陣に少しずつ少しずつ降ろしてゆく作業。自分が何度も登った登頂ルートを解体し自身の言語と振りを体現し、そして今キャストさんとの最適解を目指す。故に前回までの登頂ルートではない。変則的でありながらも新しい登頂ルートを創り上げている最中。
だからこその一期一会をリンさんは楽しみながら、人生3周目の『錆色の瞳、黄金の海』を味わっているという何とも感慨深い公演である。
しかも今回、招集された方々は林遊眠さんとの縁で集っている方々。
それぞれの生活スタンスの中、
ゆっくりと立ち上がる作品の輪郭に怖れるも胸踊らせて立ち向かっている途上。
僕は稽古を観る時、演者さんの目を見る。そこに思いという厚みを汲み取るコトが極上の快感だからだ。
今はまだ脚本が手放せないのでそこに至らないのは残念だが、間違いなく言えることがある。
この作品は間違いなく面白い。
夏休みに親と一緒に観た映画。
そんなジョブナイルな瑞々しさを是非、体感して欲しい☆
公演は5月末だが既に満席公演が出ているらしく公演日が近づくにつれ争奪戦必至。是非とも見届けて欲しい傑作。
あの日、僕が流した涙は
また違う涙の意味を持つだろう。
皆さま是非!
【公演日時】
2026年5月29日(金)~5月31日(日)
5月29日(金) 19:00
5月30日(土) 13:00/18:00
5月31日(日) 12:00/16:00
【会場】聖天通劇場
【予約】🎫
ticket.corich.jp/apply/450479/
【出演】
林遊眠、竹内敦子、菅原知香、姜愛淑、五馬さとし(ビックワンウエスト/劇団ひこひこ)、宮脇舞依(KRD8)、中聡一朗、カノチヒロ
【音響】須川忠俊(ALTERNAIT)
【照明】植田悠子
【舞台美術】青野守浩
【宣伝美術・撮影】堀川高志(kutowans studio)
【稽古場撮影協力】福井貴大
【当日運営】丹原祐子(Office P・T企画)
【制作】伊藤英子、井口十三
【企画・製作】劇団ショウダウン
【あらすじ】
僕の村には木の人形がいた
イハナと名付けられたその人形は
90年村を守って
30年眠り続けて
そしてまた動き出す
朽ち果て
錆びつき
崩壊を止めることもできず
誰もその行動を理解できぬまま
イハナは石を集めだす
心を持たぬゴーレムが
その錆色の瞳に映すのは
灰色の奈落か
黄金の海か


