第６期新人コミックオーディション大賞受賞作「ハルマゲドン」平稔
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【感想】
抑圧されたイジメの日常を、近距離から描きつつ、堕ちる世界とダブらせ胸を締め付ける衝撃作。
世界が壊れる哀しみに呆然としてしまう。これが22歳。平稔さん凄いです。
もともとイジメにまつわる爆発という漫画には、
江口寿史が「POCKY」という傑作が描かれているが、
それはやはりあの名作映画「キャリー」に誘発されたものだったし、
そこからいくつもの過程を経て現代のこの作品にたどり着いたのだ。
しかしながら平さんはそうした変遷を全て知ったものではないだろうが、
今の子供たちが抱える闇を、
ざわざわとえぐりだしてくる。
しかしながら22歳。
そのイマジネーションの素晴らしさは激しく胸を打つ。