随分、昔の話をする。
あるイケメンくんと帰りの電車が一緒になって、
ちょっと話をした時のことだ。
彼はとてもシュッとしたイケメンなだけでなく、
とても華やいでおり誰からも好かれているように見えた。
太陽・・・・
というイメージでもあった。
しかし、
話の中で、
「僕はコンプレックスの塊ですよ」
と吐露した時から様子が変わってきた。
「実はずっと兄弟と比べられ続けて辛かった」
などと言い出された。
きらきらの容姿からは想像外であったので面喰う。
兄か弟かはどっちでもよくて、
親からは常にその兄弟と比較され、
なんでお前は・・・と呪いのように言われ続けたというのだ。
更に彼は衝撃的なことをいう。
「実は太っていて引き籠りだったんです」
詳しい時系列な時期の詳細は避けるが、
どんどんと闇の部分に足がかかっていた。
少なくとも今、僕の目の前に立つ彼はファッション誌から抜け出てきたようなセンスの良い服を着ている。
その中で女の子の話になり、
少し陽な話になると思ったら、
「地下アイドル的な子と付き合ったことがあり、それ以来女の子とは距離を置いている」
もう少し色々と突っ込みたくもあるが、
それは、はばかられて苦笑いを返した。
が、
彼はそれを屈託なく話してくれた。
なるほど。
彼はその闇を抜けてきたのだ。
だから今、僕に言葉として出せるまでになったのだ。
なんとなく、ほっとした。
僕は頑張る人が好きだ。
応援したくなるし、
それが自分ができなかったことをやり遂げている演劇人には尊敬の念を抱かずにはいられない。
勿論それをする為に色んな犠牲をはらってきている。
だからこそなにくそと思い歯を食いしばり前へ出る人に憧れる。
もっと行け!
もっと飛べ!
と声を出さずにいられない。
何やらとりとめもない文章になってしまった。