3月31日(土)
寝盗られ宗介プロジェクト 【寝盗られ宗介】
浪花グランドロマンさんのアトリエユシェット座(堺筋本町)
15:00
脚本:つかこうへい
演出:浦部喜行
出演:南田吉信、古川智子、ニシノトシヒロ、鎌田恵弥
【感想】
去年、つかこうへい企画で幾つかの、つかさんの芝居に出会った。
どの作品にも限界までがなりたて走りきる姿勢を見せなければ成り立たないものだ。
叫んで叫んで、叫んで叫んで、意識を真っ白にさせたランナーズハイの状態からこぼれる舞台にこそ真実があるとされたらしい。
今の時代に沿わないものなのだろうか?
いや、
時代は今、こんな熱血芝居を求めているのではないか?
この週末に観た芝居3本が熱血芝居であったので、
強くそう感じる。
さて、
おしゃべりが過ぎた。
今回の芝居の感想だ。
物語は初見で1回しか観れてないので詳しくは分からないのだけど、
一人で何役かこなされているのだが、声色を変えるでなく、
真正面から腹式呼吸で演じられるので、
誰が何役をやっているかを追う事が難しかった。
つまり演じ分けが出来ていない・・・・ように観えたのだ。申し訳ない。
だが、
それを凌駕すべく、
最初から最後まで全速力で走りきる演者!!
だがその全速力は南田吉信、古川智子さんのお二人。
もう二人のニシノトシヒロ、鎌田恵弥さんについては、前者のお二人ほどではない。
(でも鎌田さんには何か気風と貫禄を感じた。)
何故かワンコーラスでいいのにフルコーラスの「人間の証明のテーマ」。
ニシノくんはビブラートのひとつもなく真っ直ぐに歌いきるが、それは少しツライ。
全速力の二人に挟まれてしまうと差が出てしまい、そこもツライ。
何とか噛み付いて欲しかったところ。残念。
それにしても・・・・・・・・
南田吉信、古川智子さんのお二人の汗の量は尋常じゃない。
迫力というか、鬼気迫るものを感じる。
が、
そんな勢いがあるから、台詞は一切こちらに伝わらない。
何となくのワードに話が追える程度。
言葉ではなく、まさに記号。
なので、
そういった目線で観てしまう事をお許し下さい。
若手の、レオ君、深谷さん(柿喰う客)などの立て板に水の如きセリフ描写を体験している身ともなれば、
どうしても見劣りがしてしまう。
お二方の演技は他でも見せて頂いているが、確かなもので貫禄すら漂うものだ。
そんな御大とも言うべきお二人が真っ向勝負の芝居に取り組んでられるという事実だけで胸が熱くなる。
腕を突き上げたかった!
お疲れ様でございました!