11月29日(火)
cube presents
『有毒少年』
http://yaplog.jp/suemitsu/
梅田芸術劇場シアター・ドラマシティ
19:00
【作・演出】
末満健一(ピースピット)
【出演】
木戸邑弥 昆夏美 / 三倉茉奈 丸尾丸一郎(劇団鹿殺し) 西山宏幸(ブルドッキングヘッドロック) 君沢ユウキ 水野小論(ナイロン100℃) 伊与勢我無(ナイロン100℃) 上田 結 小松利昌(sunday) 六角慎司 竹下宏太郎(piper) / 姜 暢雄 シルビア・グラブ
【感想】
素晴らしかった!
あの大きな劇場で、色んなクオリティを上げ、
なおかつ、普段関西小劇場には足を運ばないお客様達を含め、
1000人近い人達に 「小劇場」 の凄さを提示できたのは本当に本当に素晴らしい夜だった!
末満さんが頭の中で描いた色んなクオリティが、大資本という後ろ盾を得て上手く表現できていた。
常々、
小劇場で歌を導入した芝居で納得のラインを体現できるのは限られた人でしかなかった。
勿論そうだ。
それを体現するには、とてつもない才能と、とてつもない努力を伴う。
だがそれを安易なインスピレーションや、・・・・・●●だけでキャスティングするとあっという間に芝居は破綻する。
そうした歌のレベルなどが格段に上がっている事なども、A級のエンターテイメントに仕上がった要因のひとつだろう。
劇中、魔女と無毒少女のハモリは病的な美しさだった!
ヨダミカ さんの衣装も素晴らしいクオリティ!
そして舞台セット!
まるでキャラメルボックスかと見まごう。
後ろ一杯に町並みの屋根の左奥に象徴的な月。
それだけがぽっかりと明かりが灯る様は美しかった。
そしてそしてラスト!
最後のカビの雪が降るシーン。
なんと微細な粒子なのか?
僕ら小劇場の人間が何度も眼にしている人力の紙ふぶきではない。
それに当たる大塚さんのライティング!
何と言う極みか!
それに続く、読書家の振り返るラストシーンに吹き荒れる風のまた美しいこと!
鳴り止まぬ拍手。
トリプルコールにスタンディングオベーション。
まさに栄光の階段を駆け上がった末満さんだった!
本当におめでとうございます!
それでも、
大阪での再演版を観た僕にとっては全てを越える作品ではなかった。
赤星さんが作り上げた幽霊役は、あれ以上ではなかったと感じた。
何だろう?ふり幅がやっぱり強い。
山浦さんの蝙蝠役も、あのハスっぱなセクシーさがよかった。
えん魔さんの夜空役も、それを観てしまっては次の句が告げないほどのインパクト。
「我、夜空なり」
その言葉の何と重い感触か!
時計ウサギの、sun!!ちゃんも素晴らしかった!
ああ、
酷い事を書いているのかも知れないが、僕はその再演版に軍配が上がった。
しかし、上に書いているように関西小劇場界でこれは事件だ!
とてつもない事を成し遂げられた末満さんを心の底から尊敬している!
だから僕も素直に立ち上がった!
僕は4回目!ぐらいの拍手も送った!
なので、終演後ロビーに立っている末満さんの姿を観て
「素晴らしかったです!お疲れ様でした」
と声をかけるのが精一杯だった。
何とも・・・・・
しかし意味のある公演だった!
本当にお疲れ様でした!!
