劇79 Matsuri Project 【川の向こうは裁判所~選ばれなかった12人~】 | 日々幸進(ひびこうしん)

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6月19日(金)


<ロクソドンタフェスティバル2009参加公演>

Matsuri Project 【川の向こうは裁判所~選ばれなかった12人~】

   

LOXODONTA BLACK(ロクソドンタブラック)

19:30


【作・演出】/DAI


【出演者】
田口淳、緒方りお、市原美幸、中西祥子

ゲスト
小笠原町子(関西芸術座)
ことぶきつかさ(浪花人情紙風船団)
天乃めぐみ(劇団P・T企画)
ニドカオル(劇団P・T企画)
鳥越健太郎(馬目不満足)
宮川国剛(トイガーデン)
梅田脩平(プロジェクト・コア)
井上俊和(プロジェクト・コア)


【あらすじ】

ここはコーヒーの香り漂う喫茶店。
特別な会話はありません。
お客さんが好き勝手な事を話していく、そんなごく当たり前の日常。
この店の前に流れる川の向こうは裁判所。
今日、この店にいるのは裁判員に選ばれなかった12人の人たち
今日の彼らもごく日常的な会話を交わしているんです。


【感想】

まず・・・・オープニングに軽い驚き。

だから観劇は止められない。

まだまだ瓢箪からコマ、のようなやり方は存在するのだ。

詳しく書く事は出来ないが、観た後の 『にやり』 は何者にも替え難い。

気持ちの良いもの。


僕は今まで 【12人の怒れる男】 をモチーフにしたものを十回近く観ているはずだ。


しかもそのどれもがドンピシャ。

どれも甲乙を付けがたい。

また僕の【12人の怒れる男リズペクト作品】が生まれた。


詳しくはまた後日。



・・・・という事で、書き出しておく。

この作品、ゆっくりとじっくりと展開してゆくのだが、その流れが実にスムーズ。

上手い。

しかも選ばれたのではなく、選ばれなかった!という観点は面白い。

選ばれないと言う事は、登場人物達が語っているコトはほとんど自慰行為である。

仮初めであり、意味のない行為であるとも言える。

だがそれは一人の少年の告白で俄然物語が引き寄せられる。

その辺りの展開が実に上手い。

また役者陣が個性派揃いで、まさに今のこの瞬間にしか集められなかったメンバーが集まっている。

お名前は分からないので失礼だが、高齢の方も実に素晴らしい演技をなさていて敬服した。

瑞々しいのだ。


また、鳥越健太郎(馬目不満足)さんの起用は成功だった!

眼を引くばかりか、華がある。

だからこそ納得できる部分もあり、また嬉しくも思った。

あの苦悩を引き出す事は物語の起伏を生み出し相乗効果で更に跳ね上がっている。

いい。


またお名前は知らないのだが、ユニセックスな役者さんが気になった。

どこの方なのだろう?


またこれからも、このような良質な作品を作り出して欲しいものだと切に願います。

スタッフ、キャストの皆様、お疲れ様でした。