「結構、打たれ強いね」
年下だが、会社では先輩の彼にこう言われた。
僕は、まぁね。
という言葉を飲み込んで、
「そ・・・・そうかなぁ・・・・・結構、打たれ弱いよ」
と茶を濁す。
ここで 「まぁね」
というのは得策ではない。
ただ頑張ってますという雰囲気だけは出しておきたい。(やらしーな)
とにかく僕は、前の仕事の異常な忙しさ、死に直面した仕事・・・・という現状のハードルを何とかくぐってきたのだ。
だから耐性はある。
極限という現場を何度も何十度もかいくぐってきたからこそ根性も付いた。
40度を超える熱があっても仕事に行き、現場で工事作業をする。
70キロもの電線を運びながらアスファルトに倒れ込み動けなくなったのも2度や3度ではない。
足をくじいても仕事には行った。
真夏の炎天下、脱水症状で穴掘り作業を2週間こなした事もある。
真冬の寒空の下、クリスマスデコレーションの為、舗道にある木にはしご車で乗り移りイルミネーション工事を徹夜したこともある。
狭い天井裏で店舗の端から端まで這いずり回り、閉所恐怖症に気が狂いそうになりながらも配線工事作業もこなした事もある。
27階建てのビル屋上の宣伝看板のランプ取替工事。
ネオン塔に命綱なしで20M近くはしごだけで登ってのトランス取替作業。
などなど、思い出したらキリがない。
でも一番は背骨・・・・仙骨というものを折ってしまう事故が現場で起こった。
10尺の脚立(およそ3M)の高さで工事作業をしている時の事である。
突然、気を失って後ろに倒れ込んだのである。
3Mの高さから。
僕はそのまま横の体勢で落ちたのだ。
3Mの高さから。
しぼりだす様な呻き声しか出なかった。
・・・・・・・と、この話しはまた別の時に♪
とにかく、それでも僕は仕事を休めなかったのだ。
入院もせずに今に至る訳だが、
仕事がとにかくハードで忙しかったのだ。
2~3日寝なかったのも何度かある。
そういった修羅場を潜り抜けている分、(いやいや、もっともっと極限の方も居るだろうけど)僕はある程度の耐性はあるつもりだ。
今、会社では結構な忙しさを誇っている。
だが、
あの時に比べれば、命はかかってないし、極寒炎熱という場所でもない・・・・
とって食われる事もない。
まぁ精神的なプレッシャーはあるものの、何とかなる。
と、楽観的に考えている。
確かにしんどいが、あれほどではない。
なんとかなる。
・・・・・・・と、風邪でぼぉ-っとした頭でそんな事を考えてる。
ありゃありゃ、こりゃこりゃ