2月22日(日)
キャラメルボックス 【HALFTIME THEATER】
サンケイホールブリーゼ
13:00 / 15:00-
【光の帝国】
■原作
恩田陸『大きな引き出し』
(集英社『光の帝国』所収)
■原作
恩田陸『大きな引き出し』
(集英社『光の帝国』所収)
■脚本・演出
成井豊+真柴あずき
成井豊+真柴あずき
■CAST
畑中智行/岡内美喜子/坂口理恵/大内厚雄/阿部丈二/小林千恵/小多田直樹/井上麻美子/鍛治本大樹
畑中智行/岡内美喜子/坂口理恵/大内厚雄/阿部丈二/小林千恵/小多田直樹/井上麻美子/鍛治本大樹
■ストーリー
小学4年生の春田光紀には、読んだものを「しまう」力があった。古事記も枕草子も平家物語も、一度読んだだけで完璧に暗記できるのだ。実は、光紀の両親も、姉の記実子も、同じ能力を持っていた。記実子は中学1年生で、近頃はシェイクスピアの原文を「しまう」のに凝っている。10月、光紀は学校から帰る途中で、一人の老人が道端に倒れるのを目撃する。慌てて駆け寄り、老人の肩を支えると、様々な映像がドッと流れ込んできた。それは、老人の七十年に及ぶ、人生の記憶だった……。
■感想
物語の中に組み込まれた情報細胞の多さに呆然となる。
それは原作の持つ力が大きいのだろうが、その濃縮された人物背景に演者がガッチリと組んでいたので気持ちがいい。
キャラメルボックスの演者は下地が出来上がっているので、どうあっても舞台が安心して観れる。
ソツがない・・・というか、かゆい所まで手が届くのだ。
いくらボケとツッコミが駆使されようと、芯がブレないのだ。
これはもう、俳優自体がブランドそのものなのだといっていい。
宮崎牛とか名古屋コーチンだとか、例えは悪いがそんな感じ。
しかし洗練されまくっている感じがある。
うん。
うん。
それは全国区になるには必要なコトなのだろうけど、何か考えてしまうのだ。
それにしても演者のレベルがとにかく高く、一人一人の努力が痛いほど伝わってくる。
【すべての風景の中にあなたがいます】
■原作
梶尾真治『
(光文社文庫刊)
■脚本・演出
成井豊
+真柴あずき
■CAST
岡田達也
/温井摩耶
/岡田さつき
/細見大輔
/左東広之
/多田直人
/久保田晶子
/稲野杏那
■ストーリー
4月、イラストレーターの滝水浩一は、熊本と宮崎の県境にある、白鳥山に登った。山頂近くで、突然の雨。上から駆け下りてきた女性とともに、洞窟に飛び込む。女性は、滝水がいれたコーヒーを飲むと、また雨の中へと去っていった。一冊の手帳を残して。手帳の最後のページには「藤枝沙穂流」と書いてあった。数日後、滝水は手帳を届けるため、沙穂流の家を訪ねる。ところが、その家に住んでいたのは、「藤枝詩波流」。よく似た名前だが、沙穂流とは全くの別人だった。はたして、沙穂流はどこに?
4月、イラストレーターの滝水浩一は、熊本と宮崎の県境にある、白鳥山に登った。山頂近くで、突然の雨。上から駆け下りてきた女性とともに、洞窟に飛び込む。女性は、滝水がいれたコーヒーを飲むと、また雨の中へと去っていった。一冊の手帳を残して。手帳の最後のページには「藤枝沙穂流」と書いてあった。数日後、滝水は手帳を届けるため、沙穂流の家を訪ねる。ところが、その家に住んでいたのは、「藤枝詩波流」。よく似た名前だが、沙穂流とは全くの別人だった。はたして、沙穂流はどこに?
■感想
物語を拠り所にしているはずのキャラクターが生き生きしている。
生きている。
キャラクターが生きているのが伝わってくる。
どのキャラクターにも味があり、違和感はない。
どのキャラクターにも味があり、違和感はない。
そしてショーケースに並べ立てられるだけではない『魂』を感じる。
いつもキャラメルの舞台を観て思うのは、キャラクターへの感情移入がし易い点にある。
ストーリーを追っていたはずの自分が、いつの間にやら主人公(もしくは他のキャラクター)に知らず知らずに感情移入し、大袈裟に言えば自分が舞台の一員にでもなったような錯覚すら覚えさせるのだから、これはもう劇団力という他はない。
またこの公演で、僕の知り合い(・・・・というのもおこがましいが)【稲野杏那】さんの初舞台なのである!
2年前・・・になるのか?
彼女を初めて舞台で観た時から感じていたキラー笑顔ビームが客席に易々と届いていた。
やはり違う。
稲野さんの今回の役どころは新人の編集員。
その役柄を完璧にモノにしているだけでなく、去年一年をかけて様々なレッスンを経ての舞台であるからか、2年前に観た体の動きではなかった。
キレが出ているのだ。
細胞深くにまで、そのキャラメルDNAを注入されたのだ!
それに持ち前のキラー笑顔!
これはもう 『鬼に金棒』 の実演販売である。←(意味不明)
近い将来、彼女がキャラメルボックスで主演をしてくれるかも・・・・♪という思いが勝手にわくのは僕の気持ち☆
近い将来、彼女がキャラメルボックスで主演をしてくれるかも・・・・♪という思いが勝手にわくのは僕の気持ち☆
いやいや、そんな事は口に出さずとも、稲野さんは着実に一歩一歩前へ進んで行ってくれるだろう。
その姿に僕は勇気を貰う。
ありがたい。
あのちっちゃな身体に秘められた希望のエネルギー!
その眩しさに・・・乾杯!