11月22日(土)
劇団銀河 【わたしのクローバーおじさん】
豊中市立ローズ文化ホール
19:00
作:松雪アユム 演出:上野祐嗣
キャスト:古川輝明・松林洋・浜木克行・大久保ともゆき・式部ヒトミ・谷口幸繪・黒田沙織・長壁吾郎・谷川衣麻・中山美奈・小森健司・成廣典恵

観劇後、そのストレートな作品ツクリに少し怖さを感じた。
何が怖いか?
あまりにもステレオタイプ・・・というか、分り易さありき!という姿勢によって作られ過ぎなのではないかと感じたのである。
物語のテーマは父と娘の疎通、である。
だからこそ、踏み込むべき場所がデリケート過ぎるからなのか、他の部分が綺麗なショーケースのようなツクリにならざるをえなかったのだ。
しかし、そのレベルのものを演じようとするならば役者としてかなりのレベルまで自身を高めなければ舞台に上がる資格はないかも知れない。
だからこそ、キャストの皆さんは、十二分の活躍をされたと思う。
願わくば、舞台自体が広すぎる事が空間の弛みを生んでしまうという盲点が勿体無い。
前回の銀河公演ではもう少しセットが作り込まれていたのだが、今回に関して右と左の上に掲げられた格子、そして暗幕しかないのでスカスカ感が否めない。
しかし照明による花火などのギミックは素晴らしかった。
父と娘という構図に見事にはまった!
それと、脚本の妙技も特筆すべき事柄だ。
前半、中盤はそれほどとは感じられなかったのだが、後半に向かうに従い、おお!と感じる。
しかもラストのどんでん返しには本当に驚く。
思わず声が漏れた。
これは本当。
近くに座っていた子供が一瞬、肩透かしを喰らい母親に聞いていた。
僕的には、「してやったり!」な脚本家に脱帽である!
やられました!