高校演劇
2008年度 大阪府高等学校演劇研究大会 C地区大会
茨木市立 青少年センター
【神無月】
大阪成蹊女子学校
11:00
【DADDY ~聖なる夜の1つの奇跡~】
柴島高校
12:30
高校演劇。
そこはクラブである人間達が切磋琢磨を競う場である。
さて、今回は2本の観劇と相成る。
1本目
【神無月】
驚くほど動かない舞台。
ぴくり、とも
くすり、とも
しない舞台。
一番後ろの席で観ていたのだが、何と寝ている客が4人いた。
何が悪いか?
脚本と演出。
これは間違いない。
グルーブしてない。
(あ・・・・でもこれは個人の趣味で言っている訳ですから・・・・)
演者は間違っていない。
膨大な医療のセリフを、症状や症例を矢継ぎ早に絡むことなく放つ。
演じきった子達は凄いし、何よりも達成感があったと思う。
僕にコレを演じろ!と、言われて簡単にできるものではない。
日々、これに費やされた稽古に胸が熱くなる。
彼女達キャストには最大の賛辞を送りたい!
冒頭の子供の言い争いのシーンがオルゴールの音色と共にあったシーンが印象的だっただけに、そのファーストシーンがラストに全く結びつかない脚本は勿体無い。
あそこまで目を引き付けたのなら、何故ラストでそこをなぞらないのか?
またメインキャストに関係のない家族(母、姉妹)が途中から入ってきて意味無く帰るのだが、意味が無いならなぜ 【笑い】 の方向へ持っていかなかったのか?ツッコミどころ、爆笑どころは多々あった。しかしアクションしない。触れない。さわらない。
久し振りに時間が苦痛な芝居だった。
2本目
【DADDY ~聖なる夜の1つの奇跡~】
部長、以下の部員が一丸となったのが分る。
3年と1年しか居ないクラブ。
芝居経験の少ない1年がメインで進められたという。
しかし部長の 「こーゆーのが演りたいんや!」 という言葉と共に、部員全員を ピースピットQYT 【通天閣バトルロワイヤル】 の千秋楽を連れて行ったのは吉と出たと思う。
何より舞台がグルーブしてたし、客の反応が良かった。
物語は離婚を機にうつむきがちになった男の子を中心にドラマは始まる。
そこにサンタクロースという異質な存在がするりと入り込むのは部長である彼女のハイテンションが功を奏したといっていい。
サンタクロース娘、スノウを演じた子も本当に上手くなった!
照れが吹っ切れているところが本当にいい!これからもっと伸びる子だと僕は睨んでいる。
そのソリを引くトナカイ チョッパー を演じた子も、何やら含みが多くていい。ミステリアスなのか、どうなのかとにかく魅力があった。
うつむきがちの少年 月島桜 を演じた子も適材適所。キャラクターのモチベーションの持ち方が上手い。そして随分よくなった。
桜を熱愛するハッチャケ娘 紫姫香 を演じた子が、この舞台を確実に引っ張っている。太陽のような笑顔。ツッコミどころは満載だが、あの日に感じた向日葵のような笑顔は更なる高みに向かっていると感じた。
桜の母親 を演じた子もなかなか。母親である芯が通っていた。以前の、萌えなものもいいが、こっちの角度も出来るコトが躍進を感じさせる。
桜の父親 を演じた子は唯一の男性部員。1年生ながら乙女な心を持つ男の子。だからこその振れ幅があるのだろう。これからも期待する。
ヒイラギ、ソックス 役の二人ユニゾンはかなりの勢い♪二人の息があっていなければ絶対に出来ない台詞回し。それが重なるこそ強力な音波が生まれる。音の価値がかなりのレベルで昇華されている。素晴らしい。この二人のユニットを感じるだけでも観る価値あり!
贔屓目ではなく確実に面白かった。
捨てたモンじゃない。
何にしろ、若いパワーが迫ってきているのを感じて嬉しくなる時間だった。