僕の親父は9人兄弟の末っ子。
その兄弟の長男の息子。
つまり僕の従兄弟なのだが、仮にその従兄弟の名前を ヒロ と名付けよう。
ヒロは昭和39年生まれの44歳。
僕にマンガの面白さ、読み方、楽しみ方を教えてくれた男だ。
僕はよくその従兄弟の家に預けられたコトが度々あった。
記憶に結構残っているのだから、それは数にしたら100回近い数字ではないか?(いい過ぎか?)
だから僕の幼少期の性格形成に多大な影響を与えた一人としてヒロは重要な位置を占めるのではないかと思う。
だが彼は、ある種、特別な男だった。
その筋でいう・・・・・・ヲタクって奴だ。
それも萌え系のアニメであるとかゲームであるとかを好むような・・・・・・・・・・
それだけではない。
一時期はJRに入社したいと考えるような普通の鉄道マニア。
空で○○駅から○○駅までを、ずらっと言えるだけでなく、何時の電車の車両は何でだとか、僕ら一般人には未知の世界の言語に等しい名称をすらすらと唱えられる。
少し禿げて、プチなメタボ!
恐らく女の人と付き合ったコトがないという感じ・・・・・・(口悪いな僕・・・・・・すみません・・・・)
言葉は悪いが、それでも僕がヒロを好きなのは間違いない。
性格が優しい。
僕をよく分かってくれている。
ツーカーの仲。
マンガの趣味が似ている。
それだけで人を好きになる理由は完結する。
そんなヒロが結婚する!
という情報が僕に届いたのは一月前。
正直、えええええええええええ?????????????(失礼な奴だな僕も・・・・)
出来るなら一生まっさらな人生もいいのではないかという勝手な事を(ほんまに勝手だな・・・)思っていた僕を許して下さい。
そして今日、久し振りに・・・・・(リアルに会うのは5年ぶりくらい・・・)会った。
久し振りに会うが、すぐにあの時の時間に戻る。
嬉しい。
ヒロも勝手知ったる僕をギャグでいらう。
ああ、これだ。
時間を超越する感覚が嬉しい付き合い。
それが僕とヒロの関係。
そして今日。
結婚披露宴。
僕の親戚一堂が介し結婚を祝う会が催されたのである。
そしてお嫁さんに初対面をすます。
可愛い感じの人で、少し面食らう。
美人ではないがコケティッシュで、愛される性格であると僕は認識した。
話していても違和感もなく素敵だ。
詳しくは知らなかったので、お嫁さんとの馴れ初めを詳しく聞く。(見合いという事だけは知っている)
何とこの二人は生まれて初めてのお見合いをしたのだという。
そう、二人ともが初のお見合いだ。
ヒロ44歳。
お嫁さん40歳。
何と奇跡が起きた。
二人が二人とも意気投合したらしい。
愛の化学変化は急速に発展した。
そして、結婚へのプレリュードをかき鳴らしたのである。
はっきり言おう。
初のお見合いが行われたのが2007年の11月、つまり去年の11月だ。
そして結婚を決意し、式を挙げたのが2008年の3月、つまり今年の3月。
つまり初めて出会ってから結婚式を挙げるまで5ヶ月というスピード結婚!!
まさに、ひゅうー♪ひゅうー♪の嵐!!
もう・・・・・・・そのラブラブぶりは目にしてられないほど。
親戚の披露宴ということなれど、始終ずーーーっと手を繋いで席を回ってビールを注いで回ったり、上座で座っている時も手をずーーーーーーっと手を繋いだまま♪
その強烈なラブカップルに当てられ、こちらもニヤニヤしてしまう。
ヒロちゃんのあんなデレデレした顔を僕は生まれて初めて見た!!!
嗚呼、幸あれ!!!!!おめでとうヒロっ!!!!!!