3月1日(土)
テラヤマ博2008 【星の王子様】
13:00
作・寺山修司
演出・照明 大塚雅史(DASH COMPANY)
挿入歌・ 平林之英(SUNDAY)
振付・ 山根千佳(TAKE IT EASY!)
出演・吉陸アキコ(SUNDAY) 向田倫子(ババロワーズ)
蔵本真見・新居達也・井上摩美・星川礼央・松井由起子・松岡73・溝端理恵子・横井りな・渡辺ケイ
ネタバレ有りなので、未見の方はご遠慮下さいます様に・・・・・
【星の王子さま】 と言えば、あのサンデグジュベリの名作である。
その作品を僕は舞台で観た事が2度ある。
『音楽座』 というミュージカル集団で、それはそれは濃密で素晴らしい時間を過ごさせて貰った尊むべき劇団。
しかし今は様変わり(世代代わりなど・・・・)して、少し足が遠のいてしまった・・・・・・
それはまた別の話しだ。
だがだが、今回の作品の作は寺山修司。
皮肉屋で世間を斜に見る視点での 【星の王子さま】 に少し期待をした。
そして、臨んだ観劇。
正直、これほどまでに衝撃を受けるとは思いもしなかった。
・・・・というのも今回の劇に出演される方が息を呑むほどに美しく、また可愛かったのである。(面と向かっては言いにくいですが・・・・・・)
その内の一人、
主演といっても差し支えないほどの 点子(旅をし続ける少女)役の 【蔵本真見】さんである。
3番目にテロップされているが、1番目にテロップされても申し分ない役である。
そして・・・・・・普段見る姿とは少し違った事が驚きであった。
ロリータ全開・・・・・・・・で愛らしく・・・・・・・可愛かった。
彼女は【現アクトリーガー】であり、僕にとっては【水曜道場】で同じ授業を受けた事のあるレベルの高い方であった。道場でも彼女のポテンシャルは高かった。しかしそれはアドリブという武器を用いての事である。
だが今回の彼女は脚本と練習という武器を携え舞台に挑んでいた。
その姿が凛々しくも美しく・・・・・可愛かったのだ。
物語が持つ キチガ○をキーワードに壊れかけなのか、既に壊れているのかの微妙でソフトな部分をウイットに富んだ芝居で僕らを和ませた。
おまけに彼女の悲鳴には品がある。
ところどころ彼女が恐怖にて悲鳴を上げるのだ。男の気持ちとして・・・・・気持ちよくてすみませんと、謝りそうになるくらい気持ちいい。
ラストの立ち尽くすシーン・・・・・・・
あれを・・・あれだけの気持ちでやったら・・・・・・・しばらく放心状態になっちゃうだろうな・・・・と思いました。
これからの彼女に期待したいと思います。ふぁいと!
そしてもう一人はババロワーズでお世話になった ヒツジ(「星の王子様」付白髪の少女)役の 【向田倫子】 さんである!
これは・・・・もう怪演!と言っても差し支えあるまい。
顔を真っ白に塗って白髪でトンボのようなメガネをかけると、アヴァンギャルドでスタイリッシュ!そしてサイケデリックな雰囲気が一気に湧き上がる。
それをヨガで鍛えた身体能力を活かし、指先までを易々と操り僕らをブラックな官能の世界へといざなう。
狂気によがるシーンは解放のアジテーション!
そこに至るまでの時間がその爆発力を今か今かと待っているのが分かる。
身体をくねらせ、心を奪うシャム猫。
いや、雌豹だ。
動物界 脊索動物門 哺乳綱 食肉目 ネコ科である豹の化身。
途中、男装の麗人5人集と タキツバ【ヴィーナス】を踊るシーンがあるのだが、そのシーンが圧巻であった。
他の5人集も凄いのだが、向田さんはそれを更にあおるリーダーシップを発揮しているのである。
自身を、メンバーを、そして観客を煽り立てる向田さんは最前列の客の肩(僕の肩)に尻を押し当て上下に妖しく振りたてこすりあげたのである。
か・・・・・・カッコえええええ!
エロカッコいいとはまさにこの事なり!
踊りが決まるだけではなく、全てのボルテージの底上げをする向田さんに拍手である!!!
他にも男装の麗人5人集の見得も決まる決まる!
5人が5人ともカッコいい。
これ!
これが観たかった!と強く感じた。
とにもかくにも、作品的にもポップでシャープ。
少女との蒼い時の虚像と虚構をスパイラルに描いた作品。
まだ千秋楽には時間がある。
ラスト一週間。
これからまだ練り上げていかれる事だろうと嬉しくなる。