老人。
高齢者は、その生きてきた時代を様々な経験と知識で勝ち抜いてきた 【知恵者】 である。
実は先日、両親が経営する喫茶店・・・・・にて店の常連客である一人のお婆さんに出会った。
彼女は自称 【お転婆】 であり、可愛い方であった。
年齢は８４歳で一人暮らし。
バカでかい屋敷に住んでおり、知り合いに誘われれば外国にホイホイ旅行をしているらしいとのコト。
フットワークが軽く様々な国を渡り歩いたという。
僕が 『外国に行くのは生水に気をつけなくてはならないのではないですか？』 と聞くと、
『色んな国に行ったけど、駄目なのは中国だけ。でもその水で野菜を洗ったり、米をといで炊いてるんやから同じコトなんやけどね』
そう言って笑う笑顔がキュートだ。
・・・で外国ばかりの旅行に行く理由というのがまた面白い。
風景写真を見て心打たれた場所に赴くという、まさに自分の心の羅針盤に忠実なる僕なのだ。
それは純粋な本能と言い換えてもいい。
来月・・・・土佐に行くの。
彼女はそういって笑う。
可愛い。
失礼な言い方かもしれないが、８４歳もの年齢のお方をつかまえて 【可愛い】 と言うのは駄目かも知れない。
だが可愛い。
ころころと笑う。
それが母とダブる。
二人で笑っていると、まるで肉親のように感じてしまう。
彼女は可愛い。
そして母も可愛い。
正面切っては言えないけれど・・・・・・・