6月28→7月1日
神戸大学自由劇場 VOL.151
『crystal EVE(クリスタルイヴ)』
神戸大学六甲台講堂
http://home.kobe-u.com/jigeki/
どこまで書けばいいものか分からないが、正直に言う。
大学生というレベルは軽々と越えていたように思う。
どこまでもピーパーを愛し、重んじ、そして、そのラインを越えてきている。
オマージュ。
リズベクト。
そうしたものを彼らは、懸命に乗っ取り前を向いていた。
全体的に彼らはこの作品を研究し尽くしているようにも感じた。
勿論、その根底に流れるものは【愛】だ。
素敵であった。
公演後、出待ちをされていたキャストの方にお話しをさせて頂いたのだが、皆さん若干19歳の方ばかり。
元気一杯のフレッシュな才能を、これでもかと披露してくれた♪
模倣、という言葉では全く言えない素晴らしい劇であった。
時折、台詞をカムことはあっても御愛嬌♪
まったく気にせずに突っ切る度胸もあるし、何よりもチームワークが良かった。
厳しい面を言うと、あまりにもリズベクトし過ぎ・・・という所と、人間の配置など立体的な演出ではなかったという事、そして音楽的に盛り上げる箇所をシボませてしまった事、などである。
しかし、それを余りあってあるフレッシュさが潔く爽やかである。
みやけゆかり さんのオバアバ役は、思った以上に声に年輪が込められビックリしたし、森下さんに追いつけ負い越せの勢いが見えてワクワクした。
衣笠梨代さんのジャック役は、僕が初演で感じた駒井さんの演技がこれから何度回を重ね演じる人間が変わっても、スタンダードになるべく力を有する演技だと書いた通り、駒井さんの演技を研究し尽くしながらも、新しいジャックの姿を見せてくれた気がする。めっちゃ爽やか!
山本大哉さんのホーク役は、細やかな台詞をうまく発揮されていたし、山下知子さんのリサ役は、ジャックでなくとも『年はとりたくないもんだねェ』の言葉に納得しながら(みやけさん、スミマセン)綺麗だと感じました。
彼方さんのベル役は、お父さんの気持ちを小気味よく演じられていたし、後藤真利子さんのメアリー役の大阪弁は買いだ!間違いない。あの方向性は絶対に間違いではないと感じた。
ネコさんのマーフ役も堂にいったものだ。まず声質がいい。あの声は劇場に響く。その武器を持っていることで、役に幅が出ている。
丸いアンパンさんのミラ役も・・・・・可愛いかった・・・・・・。時代の風は彼女にこそ吹いて欲しいと思いました。
さとう飴里さんの思い切りのいいアシュレイ役もなかなかに好演であったと思う。見事な立ち回りと躍動感!素敵だった。
高山陽佑さんのホッパー役もカッコよかった。決まっていた。イケメンってのもあるが、その身体の振り向かせ方から台詞回しまで、自分らしく魅せるコトを知ってられる方だなァと思いました。
けむらゆか さんのサクラ役ですが、ヲタク的な要素を加味したサクラ役は素敵だと思いました。初演ではボーイッシュな感じを前面に押し出していたが、今回の腐女子的な性格は観ていて面白いし、納得もしました。切り口が素敵です!!
茶屋町衣子さんのピモコ役が秀逸!堤佳奈さんの従者役とのコンビ芸が最高!このコンビネーションは、初演に勝るとも劣らない怪演でした!いや勿論あの柏村節には・・・・勝てないかも・・・ですが、アプローチの仕方が変っていて、その愛らしさは120%純度の高い馬鹿馬鹿しさでした!最高!めっちゃ笑わせて頂きました!!抜群!またギャグや国歌など随所に初演とは変っているのが嬉しかった。
桂千広さんのブレンダ役もいかした肝っ玉!って感じがよかったなァ♪
正直、チラシだけでいうなら本家に勝るとも劣らない出来栄えです!(カッコいい)
いやァ・・・・六甲の駅から 【神戸大学六甲台講堂】 まで徒歩15分と書いてあったので歩いたのですが、なかなかに急な坂道!汗をかきかき何とかいけたのですが、バスに乗ればよかった!(200円)はは
いやあ、浸透してますねピーパー♪
昼公演はピーパーのオリジナルメンバーが観に来られていたようです♪
期間は、明日が千秋楽!もしお時間がある方は是非♪料金は500円ですから、それだけの価値はありますよ!