GLOBAL MAP
赤星マサノリ 一人芝居
【センチメンタルくまちゃん】
4・28(土)15時
大阪・日本橋・ in→dependent theater 1st
作・演 末満健一 × 出演 赤星マサノリ
今回のお芝居は、ホントはいつか
自分でやるようにストックしていた
ネタなのですが、ボクがやると
きもい芝居になりそうだったので、
代わりにハンサム王子に
やってもらうことにしました。
赤星くん、ありがとう。
みなさん、ありがとう。
お母さん、ごめんなさい。 (末満健一)
ネタバレ です。明日までの公演なので、観ようとされている方、もしくは後日 【GLOBAL MAP DVD BOX】 を購入して楽しもうとされている方はご遠慮下さいませ。
本作品は一人の青年の中に芽吹いた男と女の心を両方とも有する人間の苦悩を描いた作品だ。
アンドロギュノス。
/名詞兼形容詞/。古代ギリシアからの神話的表象。「アンドロギュノス」は、男・夫を意味する「アネール aneer, ho(ανηρ)」と、女・妻を意味する「ギュネー gynee, hee(γυνη)」の合成語で、文字通りには、「男女(おめ)」と云う意味である。プラトーンの『饗宴』において、原初の人間のイメージとして神話的に語られる。古典ギリシアにおける、観念上での「理想的人間」のイメージであり、ローマ時代でも、理想イメージであったが、現実上の両性具有は奇形と見做された。グノーシス主義においては、プレーローマの至高アイオーンは、両性具有であるとされ、神と人間の「本来的様態」は両性具有存在であると考えられた
それをフレーバーに心に潜む、男用の考えと女用の考えがごちゃまぜになった、やるせない青年を赤星さんが、抜群の表現力で描ききられた。
場面転換時に映像を駆使した作戦は、見事としか言いようがなかった。
その時間内に赤星さんは、男から女に、女から男に服を早着替えする。
胸のうちに芽吹く様々な思惑を、一人芝居で語り尽くすのか・・・・と思いきや、映像や、ぬいぐるみのくまちゃんに意志と台詞を持たせるなど、ユーモラスな飛び道具な志向。
それらの入り乱れた感情が、別人格であるかのように物語が進行し、やがてスパイラルに交差し、終焉を迎える頃には、自分が自分を乗り越えるべきものであるコトを受け入れながら、そして明日へ向う感動のラスト!
それにしても、赤星さんの表現力の豊かさはどうだ?
おまけに、あれだけ役の中に入り込んでも、観客に対して話しをふる客いじりなどがスムーズに行えるのは、頭の中に常に冷静な考えが出来る機関が存在するに違いない。
途中、映像の中で逃げるシーンがあったりして、ひたすらに人物は映さずに背景画面のみの逃げるシーンの画面をバックに赤星さんが逃げるシーンを演じられたのには感動した。
リンク。
そんな言葉で表現するのが、はばかられるほどの素晴らしい融合だった。
後、女装シーンで自分の部屋にてポージングするシーンの時も、鏡に映ったように身体を動かし映像の自分とリンクさせる所もゾクゾクした。嘘みたいな話だが、確実に重なる仕草は鳥肌ものの画ではないだろうか?
もし、観られる機会があるなら、是非体験してもらいたい。
それから、作・演出の末満健一さんの幼少の思い出が元ネタになっており、その広がり方はマサに末満節と云える素晴らしい仕上がりであった。
一人芝居2時間という長丁場、何度か台詞をとちったり、されるところもあるが、それすらもエンターテイメントさせる赤星さんの技量は並大抵ではない。
それこそ気が遠くなるほどの時間を舞台に捧げてきた人間の強みであり、しなやかなバネは驚嘆に値する。
ラストシーン。
ぞわり!
肌に感じた叫びは、素晴らしいものであった。
最後に、公演後のトークショーであるが、
【ガールズ・トークショー】 と、名打たれていた。(笑)
出演は、赤星マサ子、末満健子、横山拓子 の三人が思い思いの女装で登場。
場内は爆笑に包まれる。
上演後、観客の出待ちをされていた赤星さんが女装のままであるのに感動!
美男子!王子様は何をやられても絵になる。
そして何と朗らかで優しくて、素敵なんだろう。
あまりの笑顔のまぶしさに、自分が汚く思えるくらいの美形!
2月から始まっている毎月一人芝居 【GLOBAL MAP】 も既に第3弾。
残すところ5・6月公演のみである。
本来なら2・3月も観に行きたかったのだが、タイミングを逸してしまったのだが、今回は 【SMITH】 の 末満健一さんである!
観に行かずばなるまい!
その気持ちで劇場に向ったのである。
結果、やはり目の前で観てよかった!
皆様も、機会があれば是非にとお勧めする。
明日、【センチメンタルくまちゃん】ノ千秋楽である。
皆様、是非、是非♪