僕の仕事中にキックオフであった。
正直、リアルタイムで見たい試合であった。
しかし仕事はパチンコ屋の閉店後の島工事であった。20時半スタート。おまけに一人での作業。
この仕事やり始めのスタート時間は他の業者も一緒くたにその場所に入るので、狭い場所での陣取り合戦はまさに戦争である。
時間も忙殺されるくらいの現場。
で、気が付けば22時半。猛スピードで仕事を終わらせたので、残りは明日になる。
それで何とか家にダッシュで帰る。
車の中でラジオの実況中継を聞く。一進一退のゲーム。じりじりとした攻防戦。どちらも甲乙つけがたい接戦だ。アナウンスは公平な視点で相手も自国も冷静に、そして熱く応援する。
やっと家に着くと後半戦も半ばのところだった。
嫁ジャスミンは既に 『やる気ナッシング』 状態のぐうたらさでTVを呆然と眺めている。
『もう、ええからはよ大黒だせや』
こわっ!
僕も確かに同じ事を思ったが、あからさまな嫌悪感全開で呟くジャスミンは、まるで何かが乗り移ったイタコのように不気味だった。
0-0 のままズルズルと、後半の時間が一杯になってしまう。
と、そのときである。解説である方が(プライバシー保護の為、あえて名前は伏せさせて頂きます(笑))
『ダメだよ!回り込んでっ!!』
ありゃ?
それまで相手国をも公平に応援していたはずがロスタイムに突入した途端、人が変わったように激昂したのである。そう、あからさまな日本の応援・・・・というより選手への命令形の口調。
『あー!!!あの形を作るなら、もっとよく見て突っ込めよ』
ロスタイム。
それはアナウンサーにとって魔物が棲んでいる時間帯なのかも知れない(笑)。
PS
次の日、上の娘シロットソンが 『へえ、昨日、引き分けやったんやー』
お前、学校で話題にならへんかったんか?どんだけ狭い学校やねん。もし日本が10人の村やったらか?寂し過ぎるわ!