6月13日の朝日新聞に「君はルフィになれるか」というタイトルで、3人の方からの文章が載っていました。
漫画「ONE PIECE」の主人公・ルフィの生き方は、現代社会でも通用するのか、といった内容。
私はこの漫画は相当有名なので大まかな話は知っていますが、残念ながら読んでいません。
この中の出雲充さん(ユーグレナ社長)の文章に
人気漫画「ドラゴンボール」も好きだが主人公の悟空のように修行して『戦闘力』を高め、自身の力だけで敵を倒す生き方に自分を重ね合わせられないと書かれています。そしてワンピースの世界を
気心知れた仲間とワクワクする夢に向かって生きる手応えを感じることが最も高い優先順位に位置付けられている。そこにリアリティを感じますと。
これを読んだ時に、今読んでいる本のことを思い出しました。
「地方にこもる若者たち」(阿部真大・朝日新聞出版)この第4章では「Jポップを通して見る若者の変容」として、80年代から00年代までの時代を象徴するアーティストを通して、「若者たちの『自分らしさ』のつくられ方」について書かれています。
上の「ドラゴンボール」は1984~1995年。
この本では90年代のB'zに当たりますかね。ここでは
努力の美学
「夢を叶えようとする」ことによって自分らしさを確立するための戦いに永遠に参戦し続けると書かれています。
そして「ワンピース」は1997年~。
この本では00年代のKICK THE CAN CREWに当たり、
地元の気の合う仲間たちと夢を追い続けるのが、彼らの生き方であると書かれています。
ね。似てるでしょ。
出雲さんは80年生まれなので、90年代のころは10歳、00年代で20歳。ご本人の性格にもよるでしょうが、外からの影響をより受けた年代で考え方が決まる部分もあるかもしれません。
他にも人気アーティストはいるので「必ずしもそうではない」と反論はあるかもしれませんが、時代の変化につれて歌詞に書かれることが変わったり、出現するアーティストの性格も変わったりと、それまではなかった何かが出てくるというのは、あることかなと思います。時代を反映するというかね。
それに音楽や漫画のように好みに関わることでも、分析するとなにがしかの、こういった論じ方ができるのも興味深いよね。
- 地方にこもる若者たち 都会と田舎の間に出現した新しい社会 (朝日新書)/阿部真大

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