「間抜けの構造」読了 | もりの日記

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数日前ですが、「間抜けの構造」(ビートたけし・新潮新書)を読み終えました。

販売時の新聞広告で気になっていたもの。

内容は、ビートたけしの周辺の「間抜け」な人間のエピソードという入りやすいところから始まり、漫才、落語、映画、スポーツなどの「間」、また人生における「間」について書かれている。

語っているのを文字に起こした感じの文体なので読みやすく、内容も堅苦しくない。

偏った物言いも少なく、考え方のバランスが良い印象を受けました。

自分が漫才の中でやってきたことも、これに関しては自分たちが変えた、そしてそれが今はこうなって、今の若い漫才師はこういうところが優れている。
という風に、自分の自慢に陥らず、新しい世代をきちんと見て分析して評価している。

また何かについて考えを言う場合も、別の面から見たらこう。
という風に、多面的なものの見方をしていることがうかがえる。

毒舌のイメージもあるだけに、もっと決めつけた言い方をしても違和感はない気がするけど、実際はこうやっていろんな方向からものを見て、選択肢を増やしているから鋭い考え、答え、物言いができるのかもしれない。

ただスポーツの話のところで、相撲の間合いだけは理解ができないとのことだったけど(お互いの息の合うのを待つのがおかしいとのこと)、相撲は元が神事なので、勝者敗者を決めるスポーツとは違う視点が必要なんじゃないかな?と思った。

ともあれ、興味深く読めました

おすすめです(宇多丸さん風


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