「ダウンタウン」読了 | もりの日記

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ダウンタウン (河出文庫)/小路 幸也
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「ダウンタウン」(小路幸也・河出文庫)

読み終わりました。うーん、なんというか、久しぶりに、大事に読んだ、という感じ。

新聞の広告で「喫茶店を舞台にした物語」みたいなことが書いてあったので、「喫茶店に出入りするお客さんの色々なことを書いているのかな」と思い、買ったのだけれど。しかもタイトルの「ダウンタウン」で下町の話かな、とか。

いい意味で裏切られました。

主人公のショーゴが高校生時代に通うことになった喫茶店<ぶろっく>を中心に、そこに来るお客さんとの関係を、すごく丁寧に書いています。

このショーゴが、すごく細やかな性格していて、相手と話していて「もう少し知りたい」と思っても、相手が話さないのには何かわけがあるんじゃないか、気を使ってくれてるんじゃないか、っていちいち遠慮するんだよね。

<ぶろっく>のお客さんは皆ショーゴより年上で、だんだんそれぞれの抱えているものとかが明らかになっていくんだけど、ショーゴがそういう性格だから、丁寧に、淡白に、物事が進んでいって。

それぞれの抱えているもの、話の中で起こることを見ると、それを中心に重くも、センセーショナルにも書けるとは思うんだけど。

こう、そっと話の中に入っていって、<ぶろっく>のお客さんたちやショーゴの感情に共感できる感じ。

これ、いいよ
おすすめです