夏休みが始まりました。

今年は連休もあって、例年よりも少し早く、少し長い夏休みのスタートです。

 

先日、知り合いのママさんから、不登校のお子さんの受験について相談を受けました。

中学3年生になると、進路選択が迫ってくるので本当に不安だと思います。

 

息子が受験生だった3年前、私は「出席日数が足りないと公立高校は難しい」と考え、塾に通って私立高校を専願するしかないと思っていました(もっとも、当時の息子は塾にも行けなかったのですが…)。

 

ところが、ママさんは担任の先生から、「出席日数が足りないと私立高校は難しいです」と言われたとのことでした。

現在の入試状況については詳しくないのですが、高校授業料無償化の影響もあり、私立高校を希望する生徒が増えているのでしょうか?

 

情報が少なかったり、先の進路が見えなかったりすると、不安や焦りが募りますよね。

当時の私は焦って空回りしていました。

今まさに進路で悩んでいる親御さんの不安が少しでも軽くなればと思い、我が家の経験をもとに、「不登校からの高校進学」についてまとめてみたいと思います。

 

不登校からの高校進学(主に通信制高校)

当時、息子は受験勉強もできず、家にこもりがちでした。

当初受験を予定していた学校も例年より早く定員が埋まってしまうなど、進路はなかなか決まりませんでした。

行く学校がない…あせると、私はしばらく放心状態でした。

しかし、時間は待ってくれません。

気持ちを切り替えて、まずは通信制高校についてネットで調べ、学校へ問い合わせました。

トータル5つの通信制高校のサポート校を見学しました。

サポート校ごとに雰囲気が違いましたので、たくさん見学して良かったと思いました。

その結果、広域通信制高校へ進学し、サポート校に通うことになりました。

 

●広域型通信制高校(私立)+サポート校とは

他県にある本校の通信制課程に在籍し、普段は最寄りのサポート校へ通って学習を進めるスタイルです。

通信制高校の課程では、一定日数、対面で授業を受ける「スクーリング」が必要になります。

スクーリングが遠方で行われる学校もあります。

※サポート校の利用は必須ではなく、通信制高校のみで卒業を目指せる学校もあります。

 

<学費についての注意点>

高校の授業料とは別に、サポート校の費用がかかり、通学日数(週2~3日、週5日など)によって金額は異なります。

高校授業料無償化の対象となるのは通信制高校の授業料であり、サポート校の費用は自己負担となります。


また、遠方でスクーリングが行われる場合、旅費が必要になることもあります。


●学びの多様化学校(旧不登校特例校)

全日制高校の中には、不登校を経験した生徒さんに配慮したカリキュラムを取り入れている「学びの多様化学校」(旧不登校特例校)があります。

高校の設置数はまだ多くはありませんが、全国で設置が進められています。

→ 学びの多様化学校(いわゆる不登校特例校)の設置者一覧 :文部科学省

※鹿児島県では、鹿児島城西高校に「普通科ドリームコース」があります。

 

通信制高校からの進路について(主に大学の推薦入試)

「通信制高校に行くとその後の進路はどうなるのか?」と心配される方も多いと思います(私もそうでした)。

卒業後は、大学進学、専門学校、就職などさまざまな道が開けています。

通信制高校からの大学進学については、一般入試のほか推薦入試(指定校推薦や総合型選抜など)を利用するという選択肢もあることを知りました。

サポート校によっては、難関大学を目指すコースを設けているところもあります。

 

もし最初から通信制高校へ入学して大学の推薦入試を目指す場合は、高校1・2年生の成績(評定)が出願条件に関わることがあるため、日ごろのレポートや学習を大切にするとよいと思います。

 

私が驚いたのは、大学の推薦入試における評定の扱いでした。

サポート校での三者面談の際、推薦入試における出願条件となる評定平均は、基本的に全日制高校か通信制高校かによって区別されるものではないと説明を受けました。

つまり、全日制高校で評定4.0を取った場合も、通信制高校で評定4.0を取った場合も、出願条件としては同じ「4.0」として扱われるということです。

 

私は思わず先生に「〇〇高校(進学校)の評定と、通信制高校の評定の数字は変わらないということですか!」と尋ねたことを覚えています。

 

通信制高校でも日々の学習やレポートにしっかり取り組めば、その積み重ねが大学進学につながる力になると思います。

 

今思うこと

通信制高校は、自習学習となることが多いので、思い描いていた高校生活とは違った・・・と思うこともあるかもしれません。

一方で、全日制高校へ進学したら、心機一転、登校できるようになったという話もよく聞きます。

通信制高校に通っている息子も「通信制高校だけでなく全日制高校も見学して、その上で決めたほうがいいと思う」と話しています。

実際に学校を見学して、お子さん自身が「ここなら通えそう」「通いたい」と思える学校を選べたらいいのかなと思います。

もし、学校見学に行くことが難しい状況でしたら、パンフレットを取り寄せることから始めてもいいと思います。

 

息子は通信制高校に入学してからも、高校1・2年の頃はサポート校に行けない時期が何度かあり、不登校の波はありました。

もっとも、通信制高校なので、登校しなくても大丈夫なのですが(笑)

今の学校で、自分のペースでゆっくり回復しながら今後の進路と向き合えるようになりました。

今では「この学校で良かった」と話し、友達とも楽しく過ごしているようです。

 

振り返ると、高校受験当時の私は、出席日数にとらわれ、どうにか学校へ行ってほしいと思っていました。

今あの頃の自分に伝えられるとしたら、「もっと息子の気持ちに寄り添って、休みたいときは、休ませてあげればいいよ」と言ってあげたいです。


子どもが不登校を経験したことで、私自身の価値観や考え方は大きく変わりました。

あの経験があったからこそ、今見えるものがあります。

結局のところ、人生、何があっても大丈夫なんだなあって思います。