会場

新宿ニ丁目 アイララ


イベント名

『TIDA Birthday Party!by AILARA Special show』


作品名

『ほどけのち』

 inspired by 三島由紀夫『卒塔婆小町』 

朗読・道化師 Hamu 

踊り TIDA 

音 DJ Minor 

老婆 Junko 


☆新宿ニ丁目の音楽バーで行われたダンスショー。 

演者は『老いた肉体の中で永遠にほどけない美に、人は死ぬまで囚われ続ける』という、三島由紀夫が愛したテーマを身体と言葉と音で、鮮やかに表現されたと思います。 


 ☆『ほどけのち』終演後、TIDAさんが挨拶されていると観客席から数名の方が立ち上がりました。数名のお客様はプロダンサー、TIDAさんを中心に群舞のはじまりです。会場は一転大変楽しい雰囲気に!


☆三島の美学について
三島は、美(特に肉体的な古典的・官能的美)を「永遠のもの」として捉えようとしながら、現実の時間・老化・肉体の衰退がそれを「ほどけない」形で囚え、苦しめるという矛盾に強く囚われていました。

若く美しい肉体 vs. 老いた肉体:彼はボディビルで自らの肉体を鍛え上げ、『太陽と鉄』などで、筋肉を通じて「外面(肉体)」と「内面(精神)」の合一を求めました。しかし、肉体は時間とともに必ず衰え、美は失われる運命にあります。これを防ぐ究極の方法として、彼は頂点での自壊・死(美を永遠化する)を理想化しました。美しい肉体を芸術作品のように扱うなら、衰退前に自ら壊すしかない、という論理です。

老醜への恐怖と「老い」:老いた姿を晒すことを極度に嫌い、「老いが同時に作家的主題の減衰を意味する作家はいたましい」と語っています。作品では老いた人物を醜く描くことが多く(例:『金閣寺』での老いた寡婦の描写など)、自らの死(45歳での割腹自決)も、肉体の衰えを避け、美を凍結させる行為として解釈されます。 

美と死の合一:美は「死」によってのみ永遠化され、囚われ続ける。『憂国』や『豊饒の海』四部作、能楽作品などでも、肉体の官能性・美の極致と死が結びつきます。生は美を「ほどけない」糸のように絡め取り、死ぬまで(あるいは死によって)その美に囚われる、という感覚です。

☆群舞のスタイル
ATS (American Tribal Style®)
1980年代後半にサンフランシスコのCarolena Nericcioによって創始された、即興群舞(グループで即興で踊る) のスタイルです。
北アフリカ、中東、インドなどの民族舞踊からインスピレーションを得ており、リーダーの出す「キュー」と呼ばれる合図をもとに、 全員で息を合わせて踊るのが特徴です。

FCBD(FatChanceBellyDance®Style)
ATSの現在の正式な呼び名です。
2020年頃、創始者の団体名である「FatChanceBelly Dance」 に合わせて名称が変更されました。理由は「Tribal (部族の)」という言葉が特定の文化を独占しているような印象を避けるためなどの文化的配慮が背景にあります。

TF(Tribal Fusion)
ATSをベースに、 ベリーダンス、ヒップホップ、フラメンコ、現代舞踊など様々なダンス要素を融合させたスタイルです。個性的で力強い動きと、ゴシックやエスニックな衣装が特徴で、日本では神戸などでクラスが開講されています。 
Tribal Fusionの主な特徴と情報
・スタイル: ベリーダンスの腹部の動きを基盤にしつつ、身体のアイソレーション (分離運動)や、 よりドラマチックで筋肉的な表現を重視する。 
 ・ 音楽・雰囲気: 伝統的なアラブ音楽だけでなく、 エレクトロニカやモダンな音楽を使用することもあり、独創的な世界観を持つ。 
 ・レッスン・場所:日本ではLuce School Of Dance Artや、yu-mi Fusion Belly Dance などで基礎や振付のクラスが提供されています。

ITS(Improvisational Tribal Style / Improv Team Sync)
ATSの「即興群舞」 というシステムをベースにしつつ、さらに他のジャンル(ヒップホップ、フラメンコ、ストリートダンスなど)の要素を融合させたスタイルです。
代表的なものにAmy Sigilが考案した 「Unmata ITS」があり、ATSよりも動きがアクロバティックであったり、独自のムーブメント語彙 (ボキャブラリー) を持っていたりします。