有酸素運動は筋力トレーニングの効果を減衰させる干渉効果があるのをご存知ですか? | 最高のボディメイクの追求とボディデザインの為の科学的アプローチ〜武蔵小杉

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競技スポーツを行う一般トレーニー達にとって、「筋力トレーニング」「有酸素運動」は最もポピュラーなトレーニングですね。両方やる方もいらっしゃれば、どちらか片方の方もいらっしゃると思います。

今回記事より、「筋力トレーニング」「有酸素運動」について取り上げてまいります。


〜筋トレと有酸素運動をすると筋トレの効果が減る?〜
 
この答えは、筋トレと有酸素運動をすると筋トレの効果は減少する、です。「筋力」と「持久力」というのは相反する運動能力であり、筋肉にはその運動条件に合わせて機能を適応する「特異性」があります。
 
✔︎例1: マラソンランナー
長い距離を走る為の低い収縮力で長く収縮できる筋肉。
 
✔︎例2:パワーリフター
重いバーベルを挙げる為の高い収縮力。
 
 
基本前提は上記ではありますが......
 
 

 
〜筋力トレーニングと有酸素運動を組み合わせたスポーツや競技は沢山ある〜
 
世の中には、観戦するか、自分達がやるかに関わらず、筋力トレーニングと有酸素運動両方の要素があるスポーツは沢山あります。例えば...
 
✔︎ラグビーは90分走れる持久力、走力含むスピード、相手とのコンタクトプレイに負けないパワー・最大筋力と全ての運動要素が求められる。
 
✔︎サッカーは90分走れる持久力、走力含むスピード、アジリティ・敏捷生が求められる。
 
✔︎野球の投手は瞬時に発揮できる瞬発力、パワー・最大筋力、沢山の球を投げ続ける持久力が求められる。
 
✔︎水泳選手は瞬時に発揮できる瞬発力、パワー・最大筋力、長い距離を泳ぎ切る試しの持久力が求められる。
 
身近な所だけでもこれだけあります。一部を除き多くの競技スポーツのトレーニングでは、筋力トレーニングと持久力トレーニングを組み合わせたコンカレント・トレーニングが行われています。

一般的にもボディメイクのために筋肉量を増やしながら、減量・ダイエットをしたいというときには、筋トレに追加して有酸素運動を行いますね。

 
〜でも実は筋力トレーニングと有酸素運動は矛盾した組み合わせでした〜
 
1980年米大学にて、筋トレと持久力トレを組み合わせて行わせたテスト結果では、筋トレのみを行った場合よりも筋力増強、筋肥大の効果が低下することが判明しました。筋トレと持久力トレを組み合わせて行うと筋トレの効果が減少する(干渉が生じる)ことから、「干渉効果」と呼ばれます。
 
このテスト結果以降、一般的にも筋力トレーニングと有酸素運動を一緒に行うと、筋力トレーニングの効果が下がると言われるようになりました。
 

〜結論はそうだけど...〜
 
筋力をアップする事、身体を大きくする事が最優先の目的なら、有酸素運動はやらずに、筋力トレーニングだけやっていれば良いという事になります。

それでも単純にそういう結論でもないのが、フィットネス、運動生理学の世界です。また競技や目指すものによっては、両方ミックスさせる必要がありますね。
 
次回以降記事で、有酸素運動で筋肉が減るメカニズム、筋トレと有酸素運動を同じ日にトレーニングする場合の順番、ダイエットしたい時や体脂肪を減らしたい時にどのような組み合わせが最適か?等、この筋力トレーニング+有酸素運動問題を掘り下げていきたいと思います。