私にとっては
母
でも
私の娘にとって
兄ちゃんにとっては
ばーち
おばちゃんにとっては
姉
妹
父さんにとっては
妻
私は二十歳の頃
何の理由もなく
何の意味もなく
ただ
母さんが もし 死んだら
そう思って
1人の日を狙って
真夜中に
わんわん泣いた事がなん度もあった
あれは
何だったんだろ
とにかく早く一日でも早く
実家を出たくて
19歳で家を出たのに
不思議ね
中学 高校と
あんなに母親をなじり
馬鹿にして
罵倒したのに
話す度に分かり合えず
悔しくて
理解してもらえず
肌にも触れられず
私は
ただ
強がっていた
全力で
感情をぶつけて
声を荒げ
絶対に
負けまいとしていた
20歳の時
久しぶりに母さんに会った
2人きりで
仕事を辞めた私を
一つも責めずに
一緒にお茶した
2人
笑って
ただ
笑って
懐かしいね
母さん
私はこうやって
今
母さんと笑う時間を
持てている
あと
何回と
感じながら
命がなくなる日が
わかるなら
少し時間があると良いね
残った者の
心が
穏やかに過ごせるように
ちょうどその年
20歳
私は友人を事故で亡くした
めちゃくちゃいい奴で
いつも 私を心配して
おにぎり作って
持ってくるんよ
食べなって
あいつが
死んでから
37年だ
三月末だったな
しかも
突然だった
電話がきた時
え?
頭がついて行かなかったっけ
今日は
そんなことを
思い出した日でした
そこから
私は
どんな風に
見えますか